酵素と塩4:一か所で大量の酵素を消費すると、他の酵素が不足する
酵素はそれぞれがたった一つの働きしかしないそうです。
たとえば、消化酵素でも唾液に含まれる「アミラーゼ」はでんぷんにしか反応しません。また、胃液に含まれる「ペプシン」は蛋白質にしか反応しません。
新谷弘実先生のミリオンセラー「病気にならない生き方」をもう少し引用します。
(「エンザイム」という言葉を「酵素」に置き換えています)
私が、さまざまな酵素の「原型」となるものがあるのではないかと考えたきっかけは、特定の場所で特定の酵素が大量に消費されると、体の他の部分で必要な酵素が欠乏するという事実に突き当たったからです。わかりやすい例をあげれば、大量のアルコールを飲み、肝臓でアルコール分解(解毒)酵素が大量に使われると、胃腸で消化吸収に必要な酵素が足りなくなるということです。
そのことから酵素というのは、何千種類ものものが、それぞれ決まった数だけ作られるのではなく、原型となる酵素が先に作られ、それが必要に応じて作り替えられ、必要な場所で使われているのではないかと考えたのです。
(中略)
ですから、この私の説が正しければ、どこか一か所で大量の酵素を消費するということは、体の恒常性を維持し、細胞の修理・修復や神経系、ホルモン系、免疫系を正常に保つ酵素がそのぶん不足することになります。
新谷先生は、この酵素の原型を「ミラクル・エンザイム」と呼んでいます。
飲みすぎたときにお腹をこわしたり、食べ過ぎて頭が痛くなったり、という経験ありませんか?
私の友達に、食べすぎると風邪をひくという人がいました。
消化酵素ばかりを使っていたら、神経系、ホルモン系、免疫系を正常に保つ酵素が不足してしまう・・。
思い当たるようなこと、ありませんか?
消化酵素ばかりを浪費しないような食生活。
それには、食べる前の調理によって、消化吸収しやすい形になっているものを食べることが重要です。
それには、マグネシウムを含む塩が必須です。
