人間が食べるものを工場で生産してはいけないのではないか | 橋本三奈子のSalt Revolution(わじまの塩に魅せられて)

人間が食べるものを工場で生産してはいけないのではないか

9月16日、特定保健用食品だった有名な食用油が、

発ガン性物質に分解される恐れがある「グリシドール脂肪酸エステル」を多量に含む

ということで、メーカーが自主回収するという発表がありました。



今日、スーパーに買い物に行ったら、食用油の棚がごっそり空になっていました。


グリシドール脂肪酸エステルが多く含まれる理由については、「製造する際の脱臭工程が原因」

だそうです。


弊社顧問・瀬川昌威は、食の業界に携わるようになった30年前から、

人間の身体が工場で生産されるようにならないうちには、

人間が食べるものを工場で生産してはいけないのではないか

と言い続けています。


科学・化学はまだ発展途中。

人間の細胞の一つでさえ、人間はまともに作れないのに、

微量元素のすべての働きを解明すらできていないのに、

化学の力で生成・合成した食品を、人間に摂らせるのは、人体実験に等しいですよね。

たとえ、自然界に存在するものだからといって、成分を何か一つだけ抽出したり、

その成分を安定させるために他の成分と合成させたり、というのは、

何が起こるかわからないから、危険なこと。


米も、野菜も、肉も、魚も、自然のまま。

その自然のままのものを、自然に、健康に、育てて、

人間はそれをいただく、というのが、本来の姿ですね。


塩も、自然の産物。

「わじまの海塩」は製塩所の中で、海水の上からランプで熱を当てて結晶させてはいるけれども、

化学薬品を使って洗ったり、何かのミネラルだけを抽出したり、合成したり、混ぜ合わせたり、

という工程はいっさいしていません。熱と風の力のみ。


人は自然に、化学は人の体に、常に謙虚であるべきですね。