発酵食品や体に重要な乳酸菌を塩化ナトリウムは殺してしまいます | 橋本三奈子のSalt Revolution(わじまの塩に魅せられて)

発酵食品や体に重要な乳酸菌を塩化ナトリウムは殺してしまいます

乳酸菌とは何でしょう?


乳酸菌は、糖類から多量の乳酸を産生します。

乳酸は酸なので、環境を酸性に変えることで、腐敗や食中毒の原因となる微生物や、発がん性物質となる菌の繁殖を抑えます。


乳酸菌の発酵過程では、その食品のうま味を増幅します。


さらに、血圧や血清コレステロールが低下する、花粉症やアトピーなどのアレルギー症状が軽減される、抗ガン効果がある、という研究報告もあります。

いいことだらけの乳酸菌。だから、テレビでも新聞でも雑誌でも、スーパーでもコンビニでも、乳酸菌ばやりですね。


でも、昔の人は、こんなに乳酸菌のヨーグルトやサプリを意識して摂っていませんでした。

漬け物、味噌、醤油、当たり前のように、乳酸菌があったのですね。

ぬか漬けは、ぬかに乳酸菌が育つおかげで、腐敗や食中毒の原因となる微生物を殺し、常温でも、腐らずに済むのです。

そして、この乳酸菌が、花粉症やアトピーやガンなどの発生を抑制していたのですね。


この乳酸菌。塩化ナトリウムには弱いんです。なんたって、塩化ナトリウムには殺菌効果があるのですから。

悪い菌も殺してくれるかわりに、いい菌も殺してしまいます。

日本がイオン交換膜製法の塩化ナトリウムの食塩だけになったのが、昭和47年。


日本で、ブルガリアヨーグルトが売られるようになったのは、昭和48年。

人間は体に必要なものを本能で求めるようになっているのですね。


乳酸菌は、ナトリウムとマグネシウムの微妙なミネラルバランスの環境で、よく育ちます。


「わじまの海塩」は、奈良時代から、乳酸発酵の魚醤が作られてきた能登の海水で作った塩。
乳酸発酵に適したのミネラルバランスです。