食物が酵素分解していないと胃での消化に負担がかかります | 橋本三奈子のSalt Revolution(わじまの塩に魅せられて)

食物が酵素分解していないと胃での消化に負担がかかります

発酵食品と言われる、納豆、塩辛、漬物、醤油、味噌・・・。
スーパーで裏の表示を見てみてください。
ちょっと安いなと思うものは、「調味料(アミノ酸)」と書かれているものばかりです。


塩化ナトリウムの塩では、酵素の働きを抑制し、発酵に重要な働きをする微生物や酵母

の育成を抑制してしまうから食物が完全に酵素分解せず、本当のうま味が出ないため、

「調味料(アミノ酸)」を使うことになってしまったのでしょう。

そして、何より、きちんと発酵しないことにより、食物がきちんと酵素分解されていない、

ということが大問題です。


発酵食品に限らず、お肉も野菜も同様です。

食物は、料理の過程や、唾液などにより、胃に入る前に、小さく小さく分解されて

アミノ酸やブドウ糖になるわけですが、

料理の過程で分解されていなければ、胃での消化に負担がかかることになります。

胃は、消化のために胃液をいっぱい出すことになりますから、胃酸過多になり、胃痛になるというわけです。


しょっちゅう「胃の調子が悪い」といっているSさん、ラーメンばかり食べていますよね?

自分は胃酸過多だから、胃薬はH2ブロッカー配合の「ガスター10」がよく効くといっているKさん、外食が多いですよね。


胃腸内視鏡外科医の新谷弘美先生の著書に、ミリオンセラーになった「病気にならない生き方」があります。


塩売り主婦 奮闘記-病気にならない生き方


アメリカ人と日本人の胃を両方見ている先生が、この中に以下のように書かれています。


胃ガン発生率は日本人の方が十倍も多い。


日本人の多くが、胃粘膜の状態がそれほど悪くないのに、胃痛や胃もたれなどの症状を感じやすい。


胃酸を抑える薬をすぐに服用するということが、日本人の胃を悪化させるのにさらに拍車をかけているのです。

最近日本で人気の高い「H2ブロッカー」や「プロトンポンプ阻害剤」配合の胃薬などは、胃酸の分泌を抑える働きが高いことを売りにしていますが、胃酸を薬で抑えてしまうと、胃粘膜は委縮してしまいます。胃粘膜の委縮が進むと胃ガンへ発展していくことは、すでにお話しした通りです。


胃もたれ、胃痛、胃かいよう、胃ガン、会社生活をしていたときに、私のまわりには、たくさんいらっしゃいました。

みなさんを救ってあげたい、それが私の願いです。