漁師時代のぼろ屋生活 マヨネーズ | 長谷川 泰三

長谷川 泰三

漁師から 大阪の企業へ就職、事業部を立ち上げチェーン展開した後、起業し飲食店の 経営に奮闘する日常ブログです。

先日、久しぶりに東京へ行った際に、先日ご紹介させていただいた「粋然荘」
男性専用エグゼクティブサロンの社長と夕食へ行った際、なつかし話になりました。


一番盛り上がったのが、カツオ話でした。
一度、お歳暮か何かで馬鹿でかいカツオを送ったのですが、それにまつわるトラブル話で、
未だに大変興奮されてる様子でした。
その事件から「カツオ野朗」と呼ばれるようになったのですが・・・

ふとした事で、「最近ブログやってんですよ。」という会話になり、
社長もやってみたらどうですか?と!言うと、お酒も入ってるせいか、
案の定「なんだよ!お前のへなちょこブログなんか・・・・」「俺のブログでいちころ・・・」
と、意味不明の御託が永遠つづいたのですが、
「おまえ!あれ、あれ、あのマヨネーズ出してんの?」
なんて言われて、思い出した事です。

マヨネーズが命を繋ぐ話です。

当時の家が長屋でぼろぼろで、外と変わらないくらいの暑さ、寒さ、
だった事は、以前にも書かせてもらいましたが、当時は、漁師も始めての体験で、
考えてたよりも生活が厳しいというのを知りませんでした。

採れなくなる時期があり、船乗りのほとんどが家で農家をやってるだとかなので、
採れない時期があっても問題ないのですが、僕ら放浪組は近所出稼ぎに行かないといけません。

そんな時です。
季節は冬。白米を食べるのにも苦労した時期がありました。
毎日、近所の激安スーパーで1つ20円か30円かだった袋のラーメンを食べてました。

ラーメンだけでは全然お腹が膨れないので、
ラーメンの上に近所の畑でもらってきたキャベツをてんこ盛りにして、
その上に、唐辛子を山盛りかけて一気に食いほします。

キャベツを食べないとラーメンが食べれませんので、嫌でもキャベツでお腹を膨らます作戦です。
これも時間との勝負でちんたらは食べてられません。
早くキャベツを食べてしまわないと、麺がのびのびになってしまいます。

家の中が寒いので、唐辛子で一気に体を温め、そのまま布団のなかに入り温まったまま眠ります。
こうでもしないと寒すぎて寝れなかったんです。

そのまま、朝の漁まで寝るんですが・・・・

Zzz・・・ Zzz・・・


Zzz・・

Zzz・・?

Zz? ? ?

パッカ――――!!

と、目が開きます。
まだまだ起きる時間ではないのですが、おもいっきり目が覚めるんです。
お腹が空いて空いて目が覚めます。

でも食べ物がありません。
あるのは明日の分。

いつもの事なんですけど、その時だけはもうフラフラです。
何日かに一回は、こうやって目が覚めてつらい思いをするのですが、
そんな時、必ずする行動が一心不乱に冷蔵庫へ向かいます。
(開けても何もないんですけど・・・)

すっからかんの冷蔵庫の中に、命の源マヨネーズがあります。
それを見るといつも、「ほっ。」とするのですが・・・
それを「チュッ」と、吸います。
どうしてもの時は、「チュッ」「チュッ」くらいです。

そうすると、全身に染み渡り
「あぁ~生きて行ける。」
と、思うんです。

やっぱり栄養分たっぷりに凝縮されてるんですね。
油とコーラは○○の必須アイテムと言いますが、本当にそうだなと思います。
栄養が足りてない生活を続けてると、砂糖と油を体が欲するもんなんですね。

それをするとまた眠れるんです。
でもいつの日からか、マヨネーズは自分の枕元にありました。

大阪梅田漁港直送便