日本書紀巻第廿六、斉明天皇のところに書いてある童歌。




これを訳してみたくなった時がありました。

できませんでしたが。

以前、ちらっとブログのどこかに書いてあります。


そして今、また訳してみたい欲求が再熱。

今度こそ解読したい歩く





〜⑥浪漫〜です。





1️⃣麻比邏矩都能
倶例豆例於能
陀乎邏賦倶能
理歌理鵝

2️⃣美和陀騰能
歌美烏能
陀烏邏賦倶能
理歌理鵝

3️⃣甲子騰和與騰美烏能
陀烏邏賦倶能
理歌理鵝



1️⃣マァー ピィー ルゥオ ヂイー ドォウ ヌオン
 ジィー リー ドォウ リーイー ヌオン 
ピィー トゥオ フゥー ルゥオ フ ジィー ヌオン 
リ ゲー リ ウー

2️⃣メェイ フウー トゥオ タァン ヌオン
 リ ゲー メェイウー ヌオン 
ピィー トゥオ ウー ルゥオ フ ジィー ヌオン
 リ ゲー リ ウー

3️⃣ヂイア ヅゥ タァン フゥー シイン タァン メェイウー ヌオン
 ピィー トゥオ ウー ルゥオ フ ジィー ヌオン 
リ ゲー リ ウー


さて、どこから浪漫を感じましょうか。


やはり、「リゲーリウー」じゃないかと。


ここで仮説其の二、

[全て名詞ではないだろうか]

これを踏まえてリゲーリウーってなんだと思います?


口に出して言ってみると割と直ぐに候補が思い浮かびます。


「リコリス」


リコリスの別名「スペインカンゾウ」

「甘草」です。


他に、リコリスで検索すると「彼岸花」が出てきます。


どちらでしょう。


日本にあるほうだと「彼岸花」


浪漫を感じたいなら「甘草」ですかね。

古くから薬用植物として使用されている歴史がありますし、甘みがあるのでお菓子としても使用されてます。ヨーロッパや北米で親しまれてるそうですよ。ただ、日本人には馴染みが無い味みたいです。





「リコリス」

英語だと「Licorice」

ラテン語だと「Lycoris」

ギリシア語だとちょっと読めない。

↓各国のリコリス





割と「リゲーリウー」っぽくないですか?

てか、漢字まんまの「理歌理鵝」もリコリスっぽく読めちゃいますよね。

こじつけっぽいですかね?

それでも、「理歌理鵝」の正体候補暫定1位。

過去という未知なる世界の追求。

浪漫しかないっ。


「リゲーリウー」を「リコリス」だという事にしたら、次に気になりますのは

2️⃣番の2行目、「理歌美烏能」

「リゲーメェイウーヌオン」です。


連鎖して、3️⃣番の1行目に「美烏能」があるのも気になります。

「理歌」と「美烏能」は分けても意味が成立するということですよね。


「理歌」とは何か。

それは、リコリス「理歌理鵝」も

「理歌」と「理鵝」に分けれるということになる。


「甘草」は、ギリシャ語glycys(=甘い)とrhiza(=根茎)の合成語とのこと。

「彼岸花」は、学名こそLycorisなんだけどそれらしい記述は探せてない。


ここで、「理歌理鵝」が

「甘草」でも「彼岸花」でもない別の何かだという考えをする。



あ、調べ直したら

「リゲーリウー」より「リグゥーリウー」のほうが発音近いかも。

次回から直そう。



古ケルト語で「Li」は「白い」って意味らしい。

ケルト語は、インド、ヨーロッパ語族の語派のひとつで、元々ヨーロッパに広く栄えていたケルト人によって話されていたが、ローマ人やゲルマン人に追われ現在は少数言語となっているそうな。


植物でもうひとつ、似た名前が思い浮かびました。


リリー「百合」です。


ラテン語だと「Lilium」


古ケルト語の「Li」(=白い) 「Lium」(=花) だそうです。

ギリシア語では「Leirion」(リーリオン リリオン)


「甘草」「彼岸花」「百合」

どれもそれっぽい。


では、「理歌美烏能」は?

「能」は「ヌォン」より「ナァン」が近い発音みたい。

「リグゥーメェイウーナァン」

なんだろう。






〜⑦「千夜一夜」ならぬ、「移り気朧夜」〜

へ続く{emoji:634_char4.png.びっくりマーク}