杉山鍼按治療所のミノワです。
産婦
産婦七手の按腹術は、妊娠中、その折々に、胎児の位置を正しく調べたり、婦人の腹部内の巡りが良好になるようにしておけば、妊娠中の食事もすすみ、無常息災に過ごして安産に導くものである。
◎ 一の手
章門穴と第二腰椎にあたる14椎付近より左右一緒に前へ抱き寄せるようにして胎児の位置を正しくする施術。 妊婦は胎児の位置が良ければ安産になることは疑いない。
◎ 二の手
鳩尾穴より脇の下章門穴付近まで左右へ両手掌で撫でて分排する施術。心下部の緊張を緩和し、飲食が進んで安産の兆しが現れてくる。
◎ 三の手
腰より下腹部へ撫で寄せて、臍の下を両手掌で抱え上げる要領で施す術。
◎四の手
不容穴を両母指で左右交互に軽く抑えて、ついで続けて両手掌で左右へ撫でて分排する施術。
◎ 五の手
胎児の位置が下がりすぎているのを引き上げる施術。下腹部下方の恥骨の生え際付近に両手を入れて静かに抱え上げる手技。
腹部内胎児が下がりすぎているときには足の筋技引き攣ったり、膀胱圧迫で尿意が近くなったりする。このような時に施す術。
◎ 六の手
側腹に手掌を当てて、左右交互に軽く静かに押して胎児の位置を正しく整える施術。
◎ 七の手
左右の手を背中へ回して、背骨を挟んで指を屈折しコツコツと音をさせて、一の手の胎児の位置を正す術を施し、手を止める。
※ なお、小児や妊婦には十分な安全配慮のもと施術を行うこと。