杉山鍼按治療所のミノワです。


小児


◎ 始めの手

心下部の鳩尾穴に手を置く術。

夜驚症などの驚動、消化不良の胃腸病、肝癖、種々の病気を治す。

呼吸に合わせて軽からず重からずに施術。

おおよそ小児の按腹術はこの主義で事足りる。

施術者の右手の四指の第一指節を曲げて指頭を鳩尾穴あたりに当てている。


◎ 中の手

11肋骨の先端 章門穴あたりの左右に指を当てて

交互に押さえる。

腹部内が不調であるものに施す術。

小児向かって右に頭部。施術者の右手の拇指と四指を開いて、拇指を左章門穴に、四指を右章門穴に当てている。


◎ 終わりの手

按腹全体を撫でる術。

小児全てに施す。

病気になっていない時にも朝夕に普段より施しておく。



出典: 現代語訳 按腹鍼術按摩手引 全 

           訳/和久田哲司