1999/11/15

日曜日:ミナ宅
月曜日:同上
火曜日:同上
水曜日:ミナ宅→ダー宅
木曜日:ダー宅→ミナ宅
金曜日:ミナ宅
土曜日:同上

こんなふうにほぼ毎日(友達と遊ぶ予定が入ってる日以外)一緒にいる。いままでもそうだったし、これからもしばらくそう。
そんな生活に慣れていた二人が一緒にいれなかった3週間。アイツが病院にいたあの3週間。

その時にあたしが彼にあげた1冊の本

「幸せな質問」おーなり由子

会社から病院へ向かう途中、何かあたしのかわりに元気づけてくれるものはないかと思って本屋に向かった。
ありきたりな癒し系の本が羅列されている中、あたしが小学生の頃好きだった漫画家の名前を見つけた。
おーなり由子。あたたかい線と、雑貨やインテリアなど細部まで可愛いその絵が好きだった。

手にした本の中の女の子らしき犬は、男の子らしき犬に質問をする。幸せな幸せな質問に、幸せな幸せな返事をする。
ストーリーがあるわけじゃない、面白い展開があるわけじゃない。時間がしずかに、あたたかく、音楽のように過ぎていくそんな世界。

「もしも、朝起きてわたしがゾウリムシになっていて、あなたの鼻に止まっていたらどうする?」

「旅のお金が一人分ですむから、いろんなところへ行くよ。あ、あとつぶさないようにキスする練習もしなきゃね」

「明日朝起きたらわたしは言葉の話せる女の子の木になっているの」

「すぐに住んでいるお家をひきはらって、すぐ側にテントを張って暮らすよ。君の大好きな洋服をたくさん枝につるすんだ。」

「かみさまに、なんでもいいから一つだけ願い事がかなうけどわたしに一生会ってはいけないって言われたら?」

「そんなかみさまにはあっかんべーするよ。後ろ足で砂をかけてね。」

・・・

そしておととい、また素敵な本をみつけた。

「てのひら童話」おーなり由子

あったかすぎて、涙が出てきた。涙は自分の中の汚い部分とかそういうものの中にコロンと入ってコロコロ音をたてながら浄化していく。そんな気がした。

コロコロコロコロ...