時代劇の基礎知識(その2) | 悪代官と愉快な仲間たち

時代劇の基礎知識(その2)

勧善懲悪タイプ時代劇のストーリーと登場人物のタイプには
かなりワンパターン化される傾向にあります。

勧善懲悪時代劇の王道、水戸黄門を中心に、その悪役を考察します。
(何たってうちのお菓子のお得意さんは悪役の皆様ですから)

その一、悪代官
劇中では、悪の主役と言えば「代官」がポピュラーですが、行く先々の代官が全部
悪人という訳ではありません。もしそうなら、現代のように「任命責任」なんて
ことも考えなくてはいけません。代官の他には、もっと大物の藩主だったりする
事もあります。いわゆる役人の中でも地方において何らかの権力を握る人物。
代表格として「悪代官」としましょう。

その二、悪徳商人
悪代官は利権や許認可を管理する権力者という設定なので、殆どの場合、
その利権をお金で何とかしようとする輩がいます。そうです、「悪徳商人」です。
利権を金で獲得する他に、「お目こぼし」という、見て見ぬ振りをしてもらう
という便宜も金次第です。ただし、この商人(あきんど)は、実行犯とは
限りません。

その三、○○一家
いわゆる、ごろつき集団、チンピラの集まりで、親分と子分大勢で構成される
集団が、実行犯として町娘に嫌がらせをしたり、拉致や監禁をします。
なぜ町娘が襲われるかと言えば、町娘の「おとっつぁん」が、悪徳商人のライバル
の商人だったり腕の立つ職人だったりして、悪玉にとっては目の上のたんこぶ的
存在だからです。この○○一家は、直接悪代官に通じる場合もありますが、
だいたいは、悪徳商人の手先として働きます。

ここまでが、悪玉のレギュラー陣です。以下はちょくちょく出る悪玉(?)

その四、用心棒(先生)
忘れがちなのが、用心棒の存在です。悪玉からは先生などと呼ばれて、剣の腕を
買われますが、実際のところ浪人くずれのろくでもない人格の持ち主です。
助さんと格さんがあまりに強く、弥七なんぞがサポートしてると、へなちょこな
悪玉集団が相手の場合、緊張感が薄れてきます。そこへ、ちょっとした危機感を
加えるのが用心棒の存在です。でも、結局は、助さん格さんとの死闘を演じる
事もなく、雑魚よりちょっと手強い程度の立ち回りで負けてしまいます。

その他、昔に飛び出していった息子
話の中に登場する善玉の商人や職人の息子は、何故か何年か前におとっつあんと
喧嘩して家を飛び出ています。物語の中盤までは、悪玉サイドで下っ端ですが、
なかなか実家の敷居を跨ぎません。タンカを切って飛び出した手前、ホームレス
的な現状を反省する事もなく、プライドがそうさせないのです。最後には和解
して善玉になります。途中までは悪玉の場合が多いのですが、本来の悪玉とは
顔つきが全く違うので、登場したときから、善玉の匂いがぷんぷんする人物です。

その他、ニセ黄門様
水戸黄門の旅が、1サイクルするごと、もしくは、役者が代わると一度は
登場するんじゃないか?と思われるのがニセ黄門様です。ニセ助とニセ格と
一緒に行動して、宿場町に着くたびに身分をすぐに空かし、良い思いをしよう
としますが、毎回本物とバッタリ出会います。本物を目の前にして我々は
水戸黄門の一行だと言い放ち、本物の黄門様は案外意地悪なので、すぐには
正体を明かさず、泳がせます。ニセ黄門は悪玉ですが、根は良い奴らなので
最後に反省して改心する事で大きな罪には問われないケースが多いです。

すいません、書き始めるといろいろあるのですが、今日はここまで…
内容的には、時代劇好きしか分からないじゃないか?とご指摘ありそう
ですが、勝手に書きます。つっこまないでください…

次回は、悪の方程式(悪事の基本パターン)編です。