私は、この日は、その施設、就活・就職を応援してくれる場所を後にして、今度は、中央図書館へ、先日借りた本を返しに、麓山通りを東へ、自転車を一心に走らせた。

 結局、私は、「みよし屋」というお菓子屋さんで、くるみゆべし、ごまゆべしを買い、それに、アーモンドと砂糖蜜でほとんど出来上がった、甘いせんべい、ゴマがほとんどの、甘いごませんべいを、私は買い求めた。

 それだけ、多量に買い付けたのに、まだ買う所があった。そこの、「イワキヤ菓子店」という、同じ麓山通りにある、図書館そばのその店で、色々な御饅頭と、そこの自慢の生シュークリームを買い求めた。

 ここの店は、私は、母と母の車で、良く昔は、中央図書館や、富久山図書館へと、毎日のように通った日々があった。

 その時、私は、母からもらった小遣いで、この店、イワキヤ、というお店で、母と私の分を、良くシュークリームを買っていた。私は、ここの、この店のシュークリームの味が、何か童心に戻ったようで、食べると楽しくなるのだ。心が満たされるのだ。

 それ以来、母も、私が、シュークリームが大好きなんだな、と判ったみたいで、私の為に、私が中央図書館で、CDや本を物色中に、母は一人、図書館を抜け出し、その店を、私からは、非常に好感を持って、安くて、美味しいんだ、どこそこにあると、(実際に、大学堂薬局の隣、と母には私が一人、感嘆して既に教えていた)母には説明済みだったので、母も私の真似をして、二人分、買ってくれたりした。親子二人で、この店に訪れた事も、何度もあった。

 だから、この道、麓山通りを通ったからには、必ず、行かなければいけない私にとっては、想い出の店なのである。

 そして、そこでも多くのお菓子を買い求め、うちで食べると、あの時と味はまったく変わらず、同じままであり、それにも感動したが、何と言っても、お菓子の美味しさに、舌鼓を打った。