前の記事の少し続き。
コーランに載っている稲妻についての一節についてです。
またかれは空の中の山(雲)から雹を降らせ、お望みの者をそれで撃ち、お望みの者をそれから回避させられる。稲妻の激しい閃きは、本当に視力を奪ってしまうかのようである。(クルアーン24:43)
前回の記事で書きましたが、現在の科学では積乱雲が雹を降らせることがわかっています。
そして、その積乱雲、7000-9000メートルにもなるようです。まさに山。
またかれは空の中の山(雲)から雹を降らせという記述の意味がわかります。
コーランには雹の話から、稲妻の閃きについて書いてあります。
雹と稲妻??一件関係がなさそうですが、実は雹により稲妻(雷)が発生していることが最近の科学でわかっています。
雲の中には凍結されずに、氷点下に冷却された水滴や氷の結晶の領域があり、ここに下へ落ちていく雹が通過すると、雲は電気を帯びていくそうです。
水滴は雹の粒と衝突すると互いに結びつき、同時に潜熱を放出する。
そのため雹の粒は氷の結晶よりも暖かくなる。
それで雹の粒が氷の結晶と接触すると、電子が冷たい物質から暖かい物質に流れ、雹の粒は負電荷になる。
凍結されずに氷点下に冷却された水滴が、雹の粒と接触したときにも同様の現象が起こり、これにより、正電荷の小さな氷の粒が分散する。
これらの軽い正電荷の粒子は上昇気流によって雲の上層部へ運ばれる。
負電荷状態の雹は雲の下方へ落下するため、雲の下層部は負電荷になる。
そしてこの負電荷がいなずまとして放電される。
これが雹がいなずまを発生させている原理のようです。
コーランの1節、現代科学で読み取るとすごいなーと思いますね。
引用:イスラーム図鑑ガイド