日本人にとって、宗教を学ぶのは難しいと思います。
子供のころから根付いているものではないので「そもそも神様っている?いない?」って話になります。
私もそうでした。神様より、遺伝子が全てを左右している、という考えでしました。(大学で生物学・遺伝子学を勉強したので(;^_^A)
そんなわたしが、今イスラム教を信じるきっかけになったものを紹介します。
それはコーランにあるこの一節。(コーランの原文は古いアラビア語なので、それを日本語訳したのが下記です。)
われは泥の精髄から人間を創った。そしてわれは彼を一滴の精液として、堅固な住みかに納めた。それからわれは、その精滴から一個のアラカ(ヒル、釣り下がったもの、血の塊の意)を創り、そのアラカからムドゥガ(噛み潰したもの)を創り..以下略.(クルアーン 23:12-14)
超簡単に解説すると、「神様は精液から人間を作った。その精液からアラカをつくり、アラカからムドゥガを創り・・・」という内容。人間がどうやって創られたかを説明している一節です。
ところでアラカ・ムドゥガって??
アラカはアラビア語でヒル、釣り下がったもの、血の塊の意味。
ムドゥガは噛み潰したもの(ガムとか)の意味。
そこで、現在発生学で解明されている事実とともに、コーランではいったい何を言っているのかを、説明します。
下記写真はThe Developing Human(邦訳「ムーア人体発生学」からのものです。コーランのために作られた画像ではありません。
人間の発生段階初期はこんな感じ
まずアラカ。
アラカはアラビア語ですが、3つの意味がある言葉です。
意味それぞれが、発生初期の胎児(発生約15日前後の状態のようです) のことを現しています。
1、ヒル
胎児ってヒルに似てる。そしてヒルって血を吸う昆虫ですよね。この段階の胎児は、胎盤はまだないので母の血液から栄養をもらっています。
2、釣り下がったもの
発生初期には、胎児は母の子宮内で釣り下がっています。
3、血の塊
発生初期には、胎児は相対的にみても小さいので、血液循環により血の塊のような状態です。
そしてアラカの次の段階であるムドゥガ(発生26日前後)は「噛み砕いたもの」という意味です。
発生26日前後らしいのですが、ガムとにていますね!
以上がコーランの先ほどの一節の説明です。
最近の科学の進歩で色々わかってきた胎児の発生初期について、なぜ古いコーランで胎児の詳細がわかるのでしょうか!!
私は大学で発生についても詳しく学んだので、このコーランの一節に凄く感銘を受けたのでした。
引用:イスラーム図鑑ガイド