さて、人生に価値というものをつけないという話をしたが、そうは言っても、人は人に憧れる。
キラキラと輝いている人、功を成し名を遂げた人、メディアに出て活躍してる人、、、

フォロワー数百万人のインフルエンサーのAさん、
ゴミ収集作業員のBさん、
世間に名が知られているという意味ではAさんの勝ち。Aさんは価値のある人と見られるのかもしれない。
では、社会からいなくなって困る人はどちら?

Aさんは有名で企業からすると宣伝効果も高い。
では、もし、Aさんが突然インフルエンサーを辞めたら、どうなる?
企業は他のインフルエンサーに依頼すれば良い。
では、もし、その沢山のインフルエンサーが全員同時に辞めたとしたら?
企業は他の著名人に依頼すれば良い。
インフルエンサーのファンの人は残念がるかもしれないけれど。

ではもし、Bさんが、「ゴミ収集の仕事には何の価値もない。」と言って辞めてしまったならば?
Bさん一人なら問題はない。
ではもし、世の中全員のゴミ収集作業員が一度に辞めてしまったら?
ゴミは溜まりまくる。悪臭を放つ。虫が湧く。
ゴミは道路まで溢れ、交通事故を起こす。
けが人が出ても救急車が事故現場まで辿り着けない。
トラックも渡れなくなり、必要な薬が病院に届かない。
混乱という言葉だけは済まされない、社会そのものが崩壊する要因になってゆく。

もし人生に価値を見出すならば、見た目とか世間の評価をそこに求めてはいけない。
いろんな職業、立場の人がいて社会は成り立っている。
どの人にもその人の役割がある。
その役割に上も下もない。
職業に貴賤なし。