飼い主さんと動物の
架け橋を作り支える獣医師
かわの わいちろう
です
《獣医師かわの わいちろう》
◆飼い主さんに寄り添って20年
◇町医者(総合診療医)だからこそ出来る事がある
◆獣医療をより身近に感じて頂けると幸いです
飼い主さんにとって、動物にとって
自分の経験を活かし何か出来る事はないか。
飼い主さんと動物の架け橋を作り支える為に
現在獣医師臨床現場その他も含め活動中
診断には検査が必要
病院、往診どちらにおいても、
検査を行わずに症状を緩和する
対症療法を実施するケースは
多々あります。
しかし時に、
検査が必要と思われる状況では、
採血や採尿を行う必要が
出てきます。
- おうちで採血ができるの？
- 保定（動物が動かないように抱っこすること）は飼い主さんでも可能？
以前のブロブで、
往診の概略について書いていますが、
今回は血液検査の実際についての
お話しです。
どうやって採血する？
血液検査は、
数ある検査の中でも
非常に重要性の高い検査の一つです。
健康診断においても、
まずは血液検査を行う病院も
多いと思います。
病院では看護師さんが
保定と駆血をしてくれるので、
手足からの採血は容易です。
しかし、
保定と駆血には技術が必要で
すぐにできるものでもありません。
往診での採血は？
往診において私が採血を行うのは
頚静脈（けいじょうみゃく）です。
頚静脈？
え？くびから？？
頚静脈は皮膚の真下にあり、
かなり太い血管で血流量が豊富です。
血流量が豊富なので
採血する時間はとても短くて済み、
針を抜いた後も血小板によって
素早く出血は止まります。
頚静脈からの採血の保定は？
頚静脈からの採血の保定の場合、
まず、駆血の必要がありません。
飼い主さんは抱っこをするだけです。
伏せをした状態で、飼い主さんには
後ろからそっと包み込むように
抱っこしてもらいます。
あとは、
顔をゆっくり天井に向けてもらえれば
保定は完了です。
採血する時、嫌がらないの？
首から採血をするという、
見た目には痛そうに見えるし、
嫌がるのでは？と思うかも知れませんが、
実際はそうではありません。
むしろ
押さえつける必要がなく、
短時間で終わるからです。
手足から採血を行う場合は、
手足をしっかりと支える必要があるのですが、
それ自体を嫌がって採血中に動いてしまい、
結果的に何度も針を刺すという事も
少なくありません。
まとめ
- 血液検査は診断を行う上で、往診でも非常に重要な検査の一つ
- 採血には、保定と駆血の技術が必要
- 頚静脈からの採血なら、特別な技術は不要
- 頚静脈は血流が豊富なため、採血時間は短く、血も止まりやすい
- 結果的に、頚静脈からの採血はストレスが少なくて済むケースが多い
- 多くの項目を割安で測れる
- 外注でしか測れない項目もある
最後に
往診における採血について、
おわかり頂けたでしょうか。
様々な理由で
病院に連れて行けない子たちに対して、
飼い主さんには頑張って協力してもらえます。
もちろん保定がうまくいかず、
採血ができないケースもありますが、
その時はその時でさてどうしようかと、
飼い主さんと相談しながら決めていく、
それも往診ならではの事だと思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
▼インスタはこちらです▼
獣医師かわの わいちろうインスタ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
福岡犬猫往診クリニック
（往診専門動物病院）
獣医師 河野 和一郎（かわの わいちろう）
安心出来るおうちで診察
▼往診問い合わせはこちらまで▼