飼い主さんと動物の
架け橋を作り支える獣医師
かわの わいちろう
です
《獣医師かわの わいちろう》
◆飼い主さんに寄り添って20年
◇町医者(総合診療医)だからこそ出来る事がある
◆獣医療をより身近に感じて頂けると幸いです
飼い主さんにとって、動物にとって
自分の経験を活かし何か出来る事はないか。
飼い主さんと動物の架け橋を作り支える為に
現在獣医師臨床現場その他も含め活動中
わかるようでわからない往診の実態
私たち人間が病気をした時、
最初から往診をする事は
あまりないですよね。
なので、
往診自体に馴染みがないと思うのです。
今回は、
- 往診でできる事とできない事は?
- 往診のメリットとデメリットは?
これらについてお話ししたいと思います。
往診でできる事は?
往診ってどのくらい検査ができる?
- 血液検査は?→できます。
- 尿検査は?→できます。
- 糞便検査は?→できます。
- 超音波検査は?→腹部なら可能です。
- 皮膚の検査は?→できます。
- 細胞の検査は?→できます。
尿、便、皮膚、細胞いずれも、
顕微鏡が大活躍します。
超音波検査に関しては
ポータブルエコーの性能の限界があり、
特に猫や小型犬の心臓の評価は、
今後の課題です。
往診でできない事は?
ずばり、
- レントゲン検査
- 全身麻酔が必要な検査や手術
- 入院治療
になります。
レントゲン検査は放射線を用いるので、
レントゲンを遮蔽できる部屋が無いと、
使用できません。
全身麻酔や大掛かりな手術は、
やはり設備の問題で実施できません。
大きめの車に麻酔器や生体モニターを
搭載すれば出来なくはないですが、
やはり全身麻酔や手術となると
さまざまなリスクに対して
それなりの人員や設備が必要不可欠ですので、
往診にこだわる必要はないと思います。
往診ではもちろん
入院治療はできません。
しかし、
入院治療に向かない子や、
オーナーが望まれない場合など、
自宅での治療を望まれる場合も
少なくありません。
往診のメリットは?
上記を踏まえた、
往診のメリットとは
どんなものでしょうか?
レントゲン検査や、
全身麻酔や手術はできませんが、
逆を言えば、
それ以外は概ね実施可能です。
自宅で決められた時間に
往診を行うわけですから、
- 移動のストレス
- 待ち時間のストレス
これらのストレスが最小限で済みます。
病気によっては
ICUなど入院が必要なものもありますが、
そうでない場合は、
済み慣れた自宅で安心して治療を行う事も
選択肢の一つであり、メリットと言えます。
往診のデメリットは?
緊急時に気管挿管や緊急手術が必要に
なりそうな病気は、
往診では対応できません。
- 呼吸が荒い→呼吸器・循環器の病気はICUが必要であったり、急変時には気管挿管などの集中管理が必要になります。
- 突然立てなくなった→粘膜の蒼白が伴う場合、腹腔内の出血の疑い等もありますので、手術も想定した集中管理が必要になります。
これらはほんの一例です。
往診獣医師や救急病院の指示を受け、
適切な施設へ行く必要があるでしょう。
私の往診の実際
私はフリーランスの獣医師でもあります。
複数の病院と業務委託を契約し、
外来や手術業務を定期的に行い、
並行して私個人で往診も行っています。
往診で手術が必要と判断した場合は、
委託先の病院で私が手術を行い、
術後の管理は再び往診で行っています。
病院が苦手な子のストレスを
なるべく最小限にできるよう、
なるべく安心して治療を受けられるよう、
今の形に至っています。
最後に
往診での診療、箱の病院での診療には、
それぞれメリットやデメリットがあります。
動物たちのために、
どちらの病院に絞り込むのではなく、
上手に使い分けてほしいと思います。
そのためには、我々獣医師側にも
スムーズな連携を行うためのスキル
が必要です。
動物たちのことを一番に考えた、
通院と往診の使い分けのスキルは、
飼い主さんだけでなく、
獣医師にも必要なことであり、
今後の課題だと思います。
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福岡犬猫往診クリニック
(往診専門動物病院)
獣医師 河野 和一郎(かわの わいちろう)
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