程なくパレードも終了し、三々五々解散。ケアアウからヒロの家まで、車でだいたい15分弱ほど。ハイウェイをそれなりの速度で走っていると、腰の左側でなんかもぞもぞする。ジーンズのベルトのあたりをさわると、なんか動いているような、いないような。まぁ、走ってるしわからんし、しゃぁない、そのまま走り続けて家に到着。


 あぁ、ちかれた、としばらくソファに座ってネットで新聞していると、なんだか個室で難しいことを考え込みたくなり、お○○をぺろんして便座でロダン。しばらく熟考したのでもういいや、っと後始末の儀式をしようと右手を腰の方にやると、


「モゾ!」 っと腕に直接何かがさわる! 


「なんじゃぁ!」 っと心の中で叫びながら右を振り返ると、20cmはあったであろう


 でぇっかいこいつ  (あまりのグロさにさすがに写真は直接載せられません。ちなみにリンク先はWikipedia教授です。いきなり高解像度で表示されます。)


が、 「う~わ!ば~れた!」 って顔(なんかあるのか?)しながら、

弛んでいてさぞかし噛みやすいであろう  私の土手っ腹を噛み逃げしやがりました。


 まだ、後始末の儀式が終わっていないのに 走る激痛


逃げる こいつ  、


そして慌てる右手。 (あやうく黄金の右手になりかけ。) 


目に火花を飛ばしながら儀式を済ませ、かみさんに


 「 こいつ  に噛まれた!救急車呼んでくれっ」 


と口走ってしまったらしく、


 「そんなヒマないやろ!車で行こう!」 


と諭され、ハン○ツ状態で車に乗せられ ヒロメディカルセンター  のERへ。


 ここは、10年前に ピンポン球をおでこに貼り付けました! って感じのたんこぶを作った長男を連れて行った(…様子見て冷やして終わりでした。)り、遊びに来ていておでこに亀裂を作って血まみれしてしまった、友達の娘さんを連れて行きました(5針くらい縫った…。)が、もう待たせる待たせる。半日は十分に掛かりましたので、今回も午前様は覚悟の上だったのですが、タイミングが良かっただけなのか、なぜかするするっと受付を済ませて、看護士のお姉さんに血圧やら基礎データを取られて、術着に着替えさせられ、台に寝かせられました。さっさと担当の医師がお出ましになり、(たぶん)東海岸訛りっぽいこもったような話し方で、延々しゃべる。…非常にわかりにくいです。かみさんと二人で解らないなりに質問しながらの受診です。何時頃噛まれたかとか、 やつ  の姿は見たか、とかは簡単に答えられたけど、前にも書いたことがあるかも知れませんが、英語に出てくる医学用語はものすごくわかりにくい。だんだん、「もうええからさっさとしてくれ」状態になってしまい、あんまり解らないまま「うんうん。おっけー。」してしまった。すると、茶色い液体(消毒兼麻酔?)を噛まれたところに塗られ、しばらくするとぶっとい注射器を噛まれたところの周りから浅く差し込み、毒を吸い出していきます。担当医曰く、8方向から吸い出したとのこと。この後、患部がアオタンになるけど、そんなモンだから気にするな、超眠くなる痛み止めを出してやるからこの後運転するなよ、ってなかんじの事を言われました。で、看護士のお姉さんが来て、「うみゃうみゃの注射はよく効くけど、打っとく?」ってな事を聞かれ、「うみゃうみゃってなんやろ」って思って聞いたら、説明書をくれた。「Tetanus」って書いてある。なんだ、破傷風か。 (耳悪ぅ) そんなもんが効くんですね。あとでWEBで調べたらそんな記述がたくさんありました。あっさり注射を打ってもらって、保険が効くので$25払っておしまい。(あとで請求がないことを祈ります。)噛まれてからここまで、約80分ほど。恐ろしく迅速でした。


すばらしい! 良い意味でヒロらしくない ERのみなさん、ありがと~。

 今もまだアオタン状態ですが、おかしな症状は一切なしです。 まぁ、こいつ  の毒はそんなに強烈じゃないらしいのですが、以前同僚が寝ているときに首筋を噛まれて、ちょっと治療が遅くなったらものすごく腫れて、えらい目にあったのを目撃しているので、ちょっと慌ててしまいました。でも、ハチの毒とよく似た成分らしいので、念のため医者で治療するべきでしょうね。


 今日の教訓。

   夕暮れ以降、芝生の上でじっとしない方がいいです。


 #また、先送りですか。こんな事でもないと、書くネタがなくて…。