に行ってきました。時は4月6日日曜日、(って一ヶ月前ですか…)朝から気持ちよく晴れたので山へ向かって走り出しました。プアイナコ・ストリートを通り、途中からサドルロードというハワイ島を東西(と言うか東・北西)に横断する道につながっていて、ヒロ(東)から西に向かいます。

 しばらくは、以前ボアアップした直後に慣らし運転で走った新しい道で、広大な路側帯が我が愛サルを安全に山へ誘ってくれます。と思って走り出したら、誰も追い越していきませんでした。拍子抜けしていると最後の人家があって、サドルロードに入ります。ここから上は峠を越えて軍の演習地の向こう側まで人家はありません。そんなこの道、山に向かっているだけあってもちろん上り道です。ところが、ある一定の所までくると、うねうね上下して登っているのか降っているのか分からなくなります。しかし、おサルのエンジンは非常に正直(ってか非力…)で、平坦に走っているつもりが失速してしまいます。ほとんど3速未満です。なかなかきつい。中排気量のオンロード車にはもってこいのワインディングでもあります。が、昔のレーサーレプリカ全盛時の日本のように峠道で攻めまくっている奴は滅多にいません。(だいたい7~80万円程度もするレプリカに乗っている小僧なんて免許制度-事実上18才未満は免許されない-のおかげで皆無ですわ) まぁ、どっちにしてもおサルにはかなりきつい。それでもヒロ側は超多雨地域なので、乗っているサル親父には緑が目に優しく結構楽しく走ります。ですが、19マイル・マーカーから先は突然荒涼とした溶岩台地に一変します。

 50年くらい前にマウナロアが噴火してヒロに向かって溶岩が流れ出し、サドルロードが一部溶岩に飲み込まれたこともあったそうな。そんなゴチゴチの風景の中を西に向かってひた走るのですが、その辺から比較的直線的になり、制限速度が35mphから45mphに変わるんですが、


工事中
こっから先は道の付け直し工事で砂利道です。


 ←(追加)これじゃわからんか。


事前に状況は把握していたので出発前に、どうしようかなぁ、と迷っていたのですが、ここまで来たら行ってまえ!ってことで、止まりもせずにそのままGo! まぁ、道はそれなりに均されているので25mph程度では十分走れます。ところどころ荒れているところでグェグェ言いながらしばらく進むと、


工事中2
すでに舗装工事が始まっており、いきなりハイウェイ状態に。


 ←(追加)これもわからんか。


ありがたいんですが、右手が勝手にスロットルを握りなおしてしまいます。ちょっとここで4速全開。最高速は引っ張り倒して55mph程度でした。この辺で標高1600m程度かな。エンジンの調子の変化は体感できません。まだ工事中ですが、新しい道を気持ちよく行くと左手に「プウ・フルフル」という古いギャグのような小山が見えてきます。その麓に交差点があって、左に曲がればマウナ・ロア、右に曲がるとマウナ・ケアです。ちなみにまっすぐ進むと軍の演習地の隅っこを走ることができます。私は経験がないですが、とある知人は演習地通過中に、すぐ真横で戦車がぶっ放したらしく、ガラスが割れるんじゃないかという振動に驚いたとか。あんまり通りたくない道です。それはさておき、今回はマウナ・ケア アタックなので右に曲がります。ここまで約45分、撮影兼エンジンの休憩のため小休止。


Saddle-MK-1
 残念ながら、マウナ・ケアの雄志は雲の向こう。ここは、個人所有の牧場としては一時世界最大だったパーカーランチ。な~んにもありません。牧場のくせに牛も馬も滅多にいません。ちょっと土地分けてよって言ってみたい。





Saddle-MK-2
 こちらがマウナ・ロア。むこーのほーぉに見えるのがそれですが、どうみても丘です。手前にポコッとあるのがプウ・フルフルです。







Saddle-MK-3
 こっちがヒロ側です。なんにもないです。










Saddle-MK-4
 こっちがコナ側です。やっぱりなんにもないです。でも、あの山の向こうではロケットランチャーとか戦車が走り回っていたり、某重い砲弾をぶっ放したせいでガイガーカウンターがガピガピ言ったりもします。でも、やっぱり?


牛さえいません。






Saddle-MK-1950m
 んで、この辺の標高。気圧換算で1950mです。約2000mも上がったようにはとても思えません。んが、走り出したとたん、実感しましたよ、標高。低速かぶりまくり。非力が超非力に。


    #動画を撮ったので、アップしようと思ったん

    #ですがなぜか完了してくれないのでまた今度。


 ひどいよ、ままん。加速しないですよ。なんとか、引っ張って3速全開で登っていくんですが、この先から絶壁のような(…ぃゃ、サルにとって…)坂を登るんですが、すんごい心細いです。とか考えているウチに絶壁が…。ぁ~失速。2速、ぉ~きっつ~ぅ、1速、全開にすると一応吹けきってしまうので加減しながら最大の難所、17%勾配へ。がぉ~~~~~、失速。くぅ~~、ここまで来て…。登りません。まぁ、GMのSUVが1速でとろとろ登っているのでヨシとしますかぁ…、って言ってる場合じゃない。(トヨタはスイスイ登っていくことは内緒にしてやろう)
LowerHP-2
 くぅっそ~!この目と鼻の先にオニズカ・ビジター・センターがあるというのに。ここまでか。…なんと、エンジンオイルが漏れているではないきゃ。なんてこった。




LowerHP-1
はぅ~、この坂が…、きつかったか。この辺で2700mくらい。動揺してて計るの忘れた。

 しかたがない、ここで引き返します。オニズカ・センターまで『押していく』のもありなんですが、なんか気が乗らないので、今日はこの辺にしといたろ。(by 池乃めだか) 捨てぜりふを吐きながら来た道を引き返すのですが、参ったことに17%の下り勾配。延々エンジンブレーキです。3速全閉で下りていたのですが、途中、カーブの手前で「あぁ~あ、減速減速…」とやる気なくシフトダウンしたら『ガコン!ブイ~ン!』「はりゃ?ク、クラッチが切れない?」試しにアクセルを閉めたままクラッチ・レバーを握るもエンジン回転そのままぶい~ん…。がびーん、クラッチ焼き付きです。とりあえず、止まってエンジンオイル量を量ってみたら、ご想像の通り、規定値以下。さっき、Uターンするときは普通に切れていたので、減速中にクラッチが貼り付いちゃったようで。 うぅ~、と唸っても仕方がないので、オイルの残量が『ゼロ』でないことを祈りつつ、4速35mphで路肩走行。ムリムリ家までたどり着きましたが、さんざんなマウナケア・アタックでした。


…ちゃんちゃん。


  #一ヶ月も開いたわけはもちろん、この結末を書き連ねる気力がなかったから

  #ってのもあるんですが、別の理由もありまして。乞うご期待。(なのか?)