中島練の「てっきり死んでるかと思ってたぜ、はいこれお供えの菊。」 -3ページ目

いろいろな角度から考察してみたんですが、この世にはどうやらTwitterに納まらないような長ーい文章を書きたい時、あるいは書かなければならない時があるようで、しかもそれはなんか僕にもたまーに訪れるようなのです。

 

時間がかかるし文章を書くのは好きじゃないし、文章ほど心が伝わらない上に誤解を招くものはないし、そもそも言語化できるなら芸術なんていらないじゃんブリブリッ!と思っているのですが、皆様「言語にしろ!ぷんすかぷん。言語にできないってことは理解できてないってことだ!ポピキュチュチヨニ…」と言ってくるのでブログを開設しました。

 

あけましておめでとうございます。

 

奥さん。知ってるでしょう?中島練でございます。

 

あなたがこれを読んでいるということは舞台「スターダスト・インフェルノ」シリーズが終わったということですね。

 

お疲れちゃんです。

 

以上です。

 

うそうそちゃんとやる。

 

Twitterでも書きましたが僕はどうやら時系列記憶がアホほど弱く、3ヶ月前のことはもうジュディマリのBLUE TEARSくらい忘れかけているので、第一部、もっというと僕はプロジェクト立ち上げから関わらせてもらったのですが、その前からの話とかはしません。

 

完結編とリカの話だけしますね。多分。

 

 

結論から言うと僕は終演後裏で涙を流していました。

 

これにはびっくり。意味がわからなかったからです。

 

走馬灯のようにプロジェクト立ち上げから今までのことが蘇っていました。覚えてんのかよ。

 

ただ今こうやって文字を打ちながら冷静に涙の理由を考えてみると

 

・始めたこと、逃げずに闘ったことを終わらせられたから

・楽しみながらも、もがき苦しんでもきた仲間がようやくすべてを終わらせられたから

・これでようやくサウナに行けるから

 

だったと思います。サウナいこっと。

 

 

 

そうですね、リカ、リカのことを話しましょう。

 

本名・小川利夏(おがわりか)。年齢21歳。梅干しと納豆が好きです。

 

4239地区というファーゼストで最も荒んだ場所で育ったため、ひどく攻撃的です。

バカとかクソとかボケとかカスとか死ねとか言います。それも一度に。

 

準備稿ではもっと殺人狂みたいな役でした。

 

「おっ、一回ナイフに舌なめずりしながら四白眼でヒャッハーみたいな役ってやってみたかったんだよにゃあ~」とナイフの代わりにちゃおちゅーるをべろべろなめていたものですが、

 

最終稿で上がってきたキャラクターは「僕」でした。

 

これはほんとに「え?宛書?このタイミングで?」と思ったほどです。

 

今でも「本人と役、全然イメージ違うね」と結構言われます。

 

ですが僕が最初に読んで思ったのは己とのシンクロニシティ。

何が彼と同じかって、深い根っこの部分が同じです。

違うのは表現の方法、表への出し方、ガワ、他者へのアプローチ。

 

脚本の流久里さんが

役者と全然キャラ違うけどこういうのやらせたれプププと思っていたのか

はたまたは僕の深いところを見抜いてやや宛書気味によせたのかは

今となってはわかりません。

 

ふーん、じゃあ深い根っこって何なのさホジホジと聞かれますと、

人間への不信感、嫌悪感、それに伴う他者への苛立ち、国籍(モデル元の)など。

 

彼は荒んだ4239地区で、それでも信じられる誰かと生きていたりしました。

家族のような、バディのような。

しかしそんな人達を信じては裏切られ信じては裏切られ、酷い目に遭い、心を閉ざしてしまいます。

 

あの場所で他者を信用するなんて自殺行為です。

それでも彼は信じたかった。人を好きになるのは積極的な感情じゃないですかって八九寺真宵が言ってました。

無碍にされ、人というものへの怒りを募らせていきます。ま厳密にいうと人間じゃないんですけど。

 

そんな中育ての親に拾われます。

いや人間不信ちゃうんか~いって、じゃあ育ての両親とこれまで裏切ってきた人たち、何が違ったか。

そう、彼らがリカに与えたものこそ愛に近いものだったのです。だからリカは受け入れることができた。

愛は無償。見返りを求めないもの。

僕の愛に対する見解は物販パンフに書きましたので購入された方は暇な時にでも読んでみてくださいね。

 

ちなみに本編では読まれることがなかったリカへの手紙、僕のリアル母の文体とクリソツでちびりました。

 

え?何?そういう調査でもしてんの?こわっ

 

そんでまぁすくすくと育つわけですが、人間というものへのマイナス感情は消えず。

一皮向いたら人間なんて自分のことしか考えていないと思っているわけです。

 

 

「え?何?中島って人間嫌いなの?」

 

って誤解を恐れず答えると「YES」なのですがこれはまた別の機会にお話しましょう。話がそれる。

 

 

キャラクターのディスカッションで

 

「リカはそんなに他人にマイナスな感情を持っているのに、なんでチーム6メンバーにあんなに自分からつっかかっていくのか?」

 

みたいな問をされたことがあります。

 

これ、僕から言わせたらなんの矛盾もないので当時の僕は言語化できる言葉を持ち合わせておらず答えられなかったため、「読み込み作り込みが浅い浅~い浅見光彦ミステリーシリーズ」と言わてしまいました。

 

やっと答えを出せるようになったので今、言います。

でももし、これを読んでいるあなたが人間が好きなら、「は?」ってなるかもしれません。

 

「人間が嫌いなんだったら人間を避けるだろう」という考え方は、人間が好きな人間のエゴであり偏見だと思います。

それは例えばLGBTの方への偏見に似ている。

 

「体は男性だけど男性が好き」という人がいたとして、異性愛者の人はそれを聞くと

 

「じゃああなたは心は女性なんだね!」と思いがちです。

 

はいもう偏見です。

 

「心も体も男性だけど、男性が好き」という人もいるのです。

 

それと同じく

 

「人間が嫌い、信じられない」という人がいたとして、

 

「じゃあ人間を避けるよね!近寄らないようにするよね!」というのは

 

人間が好きな側の人間の偏見でありエゴ。

 

かと思います。伝わってるかな?

 

むしろ人間が嫌いだからこそ人間に当たりにいかないでしょうか?

 

前述したように僕の中ではなんの矛盾もなかったので言語化するのに時間がかかりましたがそういうことです。

 

 

ほいでもってこれを語らないわけにはいかないホワイトとの関係ですね。

 

何か、何かを感じていました。4239地区で生活していた嗅覚がそれを知らせていました。甘ったれたガキばかりでうんざりだと思っていたけど

 

「こいつだけ何か違う」

 

しかしそれが何なのかまではわからない。

感情的になっていたとはいえ自分の出生のことまで話してしまうなんて。

 

やがてスカーブを発症し崩れ落ちる彼女が真実を語ります。

 

「学園に来る前はね、犬みたいな生活してたの」

 

彼にとっては全てを悟るのに十分な一言でした。

 

それを知った時、彼は自分が彼女に吐き捨てた台詞を思い出します。

 

「あんたみたいな優等生には、一生縁のない場所だろうな。」

 

 

リカは、ホワイトのことをいわゆる恋愛的な意味で好きなのではありません。

 

恋愛的な意味で抱きしめたのでもありません。

 

びっくりしました?

 

スカーブが発症し泣き崩れる彼女に、4239地区での自分が重なったのです。

 

欲しくて欲しくてたまらなかったもの。

側にいてくれればそれだけでいいのに、それだけが手に入らない。

凍えるような路地裏で何度も膝を抱えて隠れて一人泣きました。

 

やがてリカは育ての両親にそれをもらいました。

そして今度は彼が与える側になりました。

 

あの日毛布をかけてもらったように。彼女にも。

 

「あんたは、汚くないよ」

 

これは自分にも言っています。

4239地区の出身だと馬鹿にされ、罵られ、汚い人間だと差別されてきた。

あんたも俺も汚くなんかない、汚れてなんかいない、と。

 

結果その愛に耐えきれず、リカもスカーブを発症し死亡することになるわけです。

 

そしてこれは僕の推測ですが、この一連の彼らの生涯こそAMIの壮大なシミュレーションの一つなのではないでしょうか。

 

「愛は殺すことができる。YES or NO?」

 

すべてはその答えを出すためのシミュレーションです。

 

多くの人間に裏切られ、罵られ、人間を信じられなくなり、人を愛することができなくなればそれは愛を殺せたと同義になるでしょう。

 

しかしそんなことがあっても彼は彼女を愛してしまった。

 

つまり、他者からの裏切りや差別では、愛は殺すことができない。

 

Q.E.D。

 

AMIには貴重なシミュレーション結果の一つとなったことでしょう。

 

 

完結編の終盤、エマ、フレックル、リカ、ホワイトが文化祭に何をやるか語るシーン、あれは第一部冒頭でみんなで文化祭で何をやるか話し合うシーンの続きです。

 

あれはソラの見た夢でもあり。

 

あったかもしれない可能性の世界線。

 

なので今回、「最後のシーンのリカ、なんかリカっぽくなくね…?」「丸くなってね…?」と思った方、正解です。

 

第一部冒頭での彼も、言葉が掻き消されてしまったニコのために「何か言いかけてただろ」と話を戻してあげてましたね。

 

もちろんあれもリカなんですけど、やはりCTH限界試験を受ける世界の彼とは微妙に異なります。

 

お前いいやつだな~。

 

 

以上が僕に語れるリカです。

 

じゃあな。ありがとう。

 

俺サウナにいってくっから。

 

 

というわけで関わってくださったすべての皆様、全てのスペクテイターの皆様に感謝を。

 

またどこかでお会いしましょう。

 

 

え?

 

 

またどこかで?

 

 

というわけで2019年1月19(土)、20(日)、ホワイト役でおなじみ望月海羽さん主催の団体、「縁劇ユニット流星レトリック」の朗読劇、Celestine #3がございますわよ。

 

っていうかここで会いましょうよ。

 

 

縁劇ユニット流星レトリック presents

reading live『Celestine #3』

2019年1月19日(土),20日(日)

 

【会場】

 

チヨダウーテ株式会社1階東京都台東区寿3-14-11 蔵前チヨダビル1階

 

 

【出演者】

柴小聖

小田切瑠衣

嶋田あさひ

千葉健玖

亀田理紗

中島練

 

MC 望月海羽(流星レトリック)

 

【タイムテーブル】

1部 開場11:30/開演12:00

2部 開場15:00/開演15:30

3部 開場18:30/開演19:00

 

※各回二演目、時間によって演目が異なります。

※開場は開演の30分前

※出待ち、入り待ちなどは近隣のご迷惑となりますので絶対におやめください

※入れ替え制のイベントですので通しチケットをお持ちのお客様も一旦ご退出いただきます

※物販時間が20分前後と大変短くなっております。スペースも限られておりますのでスタッフの指示に従っていただきますようお願い致します

 

【作品タイトル】

12:00の部

・「あの遊園地は今・・・」

フリップトーク

・「スンスンとホグホグ」

 

15:30の部

・「神様が生まれる場所」

乾杯タイム

・「1度きりのラブソング」

 

19:00の部

・「バレンタイン・イヴ」

・「初恋いちごキャンディ」

アフタートーク

 

【チケット発売開始】2018年12月16日(日)12:00(予定)

 

【チケット】

各部 ¥3,000 +1drink¥500

 

特典付き 1日通しチケット ¥12,000(各回ドリンクは別途) 各日 限定20枚

①推しキャスト2L判ブロマイド 土曜ver. 日曜ver.

②推しキャスト サイン入りピンチェキ

③全キャストサイン入りオリジナルグッズ

④抽選券(非売品 記念グッズが当たる!)

 

⚠️スタンプカードが貯まった方は、会場にてカードと引き換えに返金致しますので忘れずにお持ちください

 

【お申込み方法】

 

通常チケット(特典付き通しチケットは締め切りました)

https://www.quartet-online.net/ticket/celestine3?m=0kieeag

 

メールでお申込み

メールアドレス: ryuusei_rhetoric@yahoo.co.jp

タイトル: セレスタ#3 予約

本文:

①お名前(フルネーム)

②ご希望公演日時

③枚数

④ご連絡先(当日繋がる電話番号)

⑤住所(郵便番号からお願いします)

⑥推しキャスト名(フルネーム)

 

【スタッフ】

脚本・演出 吉原優羽/望月海羽

演出助手 服部有香里

 

【お問い合わせ】

ryuseirhetoric@gmail.com

 

 

めちゃくちゃお待ちしております。

 

今度は面会もあるし、スタダスで知ったよーって方、ぜひお運びください。

 

リカとホワイトの中の人がいるからね。

会いに来てねー。