すっかり誰も「令和初!」「令和最初の!」とか小寒いことを言わなくなった昨今、今かますのが逆に乙、ここで右中間ヒットを打ってやるぜ、「令和最初のブログ更新です」とかで書き出してやろうと思って前回の記事の日付見たら普通に令和越えてました。
じゃあもうなにも言うことはないです。
どうも、あの中島練です。
みなさんがこれを読んでいるということは、僕が所属するなんかよくわかんない洗ってない犬の匂いがする団体、「テンナイン」の最初で最後の舞台公演が終わっているということでしょう。
なおこの記事は読み終わり次第自動的にスベります。
スベるのが怖くてネタが書けるか。
我々は「シネマイム」という「映画を身体表現で再現する」というパフォーマンスをやってる団体でして、それは別になんか勝手に考えたんじゃなくて、ジャック・ルコックっていうニワトリマークのスポーツブランドみたいな名前のフランスの演劇人が提唱するれっきとした演技のメソッドの一つなんですって。
で、さすがに全部やると90分くらいかかっちゃうので、普段は一シーンを切り取って数十秒~十数分くらいの演目をやってるんです。
あ、こないだのCM大会の映像を見るとわかるかも。
わかんないかも。
わかる?
わかんない?
どっち?
ねぇ。
聞いてる?
↓
https://www.youtube.com/watch?v=Ko3sj4BjtK8
でまあつまり今回の舞台公演「A CRIME」っていうのはなんなのかっていうと、舞台で映画を一本まるまる身体表現で再現しちゃおう、というお芝居だったんですね。
再現したのはジェイソン・ステイサム主演の「bank job」という映画。
アマプラとかネトフリで見られるとか見られないとか。
まあ~稽古は苛烈を極めました。
さあ~やるべか~と共に暮らす乳牛、花子を稽古場に連れていっては降板者が出てたり、
村さ帰(けぇ)るべ~と軽トラを転がしていったら主演が稽古を休みがちになったり、
豊作でも祈願すっぺな~ともみがらを蒔いてたら演出家に通し稽古の出来を「0点」と言われたり、
まあそんなことはもう昔のこと。どうでもいいじゃないですか。踊ろうよ。Let's dance.
5名の客演さんに来てもらったんですがまた全員クセが強くてこれ一周して逆にノブさんも「クセが強いんじゃあ」って言わないだろうな、とか思いながら刺身の上にたんぽぽを乗せる仕事をしていました。
僕が演じた役はスティーヴン・キャンベル・ムーア演じるケヴィン・スウェイン。
ややこしいな。でもそういうことになる。
長髪のナイスガイさ。彼のせいで僕は人生最長まで髪を伸ばしました。今もそう。
ツイッターで「僕みたいな役でした」と書きましたが、今こうやってブログを書くに当たって冷静に分析してみると、違うや。
僕とケヴィンの似ている部分をシンクロさせてそれをより観客にわかるように濃度を上げていっただけ。
要するにやってることいつもとほぼ同じ!!
それは「僕とケヴィンが似ている」というのとはちょっと違いますよね。
だって「どこへ行くの?」って聞かれて「君が望む所に」なんて小粋な告り方しませんもん僕は。
もっとこう、
「おれの行くところがほかにあると思うのか 死ぬまでそばにいてやるぞ」
とか言いますよ僕は(©ベルサイユのばら)
というわけで花の都パリからお送りしました「A CRIME」、キャスト・スタッフの皆さん、ご来場くださいましたみなさん、本当にありがとうございました。
そんなただでさえギアマックスでやらなきゃいけない舞台と並行して、これまたギアマックスじゃないと勝てない舞台の演出助手も務めました、デストルドー9。
キャスト25人ですよ。僕演出助手初めてですよ。
無理無理無理無理かたつむりよ!と思っていましたが、本当に、
ほんっ と~~~~~~に
周りに支えられて、というかほぼおんぶにだっこでゴールテープを切りました。
ただただ「この人達にステージで輝いてほしい」「素敵に思われてほしい」という一心でがんばれました。
スタッフさんてこういう気持ちなんですね。本当にありがたいし勉強になりました。これからもっと優しくしよっ。
語る場面が特になかったのでこういう場でこそ語りましょうか。
なぜ演出助手をやったのか。
実は一番最初は「キャストとしてやらせてください」と諏訪さんに直談判しました。
今も忘れませんスタダス完結編のゲネ終わりです。
ま大人の事情で断られてしまったんですが、どうしても、と食い下がったところ「では演出助手なら」ということで参加させて頂きました。
僕は演出家志望でもありませんし、なんなら演出助手なんて何をする仕事なのかもよくわかっていませんでした(演出助手の仕事は現場によりかなり異なるそうですが)。
それでもやらせてくださいと食い下がったのは、どうしても脚本家・流久里さんと演出家・諏訪さん、この二人と仕事をするのをあそこで最後にしたくなかったから。できなかったから。
勝手に利用した形になってしまったかもしれません、でもデストルドー9は僕にとっての「雪ぎ(そそぎ)」のつもりでした。
僕は雪国の生まれなのですが、母が「雪は溜まった汚れを流してくれるみたいで好きだ」と言っていたのを覚えています。
そんなイメージ。
そしてこの雪ぎはほとんど何もできなかったような僕ではなく、本当に大勢の人のおかげで成されて。
少なくとも僕の心は今とても晴れやかです。
晴れやかな顔で、心で、次の旅に向かえる。
この雪ぎをくれたすべての人、すなわちキャストさんスタッフさん当然ご来場くださったすべてのみなさんに感謝しています。
雪ぎをありがとうございます。
またどこかでお会いしましょう。
え?
またどこかで?
というわけでスタダスでナイト役を好演されましたトマレさんにお呼ばれしまして、かんづめズさんの朗読公演に参加させて頂くことになりましたよ。
デスナイン終わったばっかりなのに新井さんとも一緒だ!やったね!
っていうかここで会いましょうよ。
朗読劇「かんづめ」ろっ缶目
■日時
2019年
10月26日㈯ 16時~/19時~
10月27日㈰ 12時~/15時~/18時~
※開場、受付開始は公演の30分前です
■チケット
前売り・当日 2,500円(全席自由席)
■会場
スペースコウヨウ
国立市中1-15-2 向陽ビル3F
(JR中央線国立駅南口徒歩4分)
■出演
新井裕士
大野トマレ
岡本芽子
後藤瑠美
サー・ウインド
瀬川亜美
高橋由貴奈
中島練
二瓶由佳子
星間美佳
牟田朱梨沙
湯浅悟朗
■脚本
夢の味わい
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