【小さい和くん】



大学だって。
小さい頃から知ってるけど、さ。
コッチの世界に来るってなってからは
カラダの付き合いもしたけど
大学だってよ。



かわいい俺の和は、瞬く間に
人気が出ちゃって。
シークレットキャラにしてたんだけど
それでも毎晩客を取れるんだから凄い。



回数増やしたら、増やすだけ客も
増えるだろうね。
でもなぁ、カラダも休めて欲しいしな。



大学の授業料も確かに高いんだよな。
ばあちゃんも今や施設にいるから
ある程度はかかるし。



でも俺も金貯めてきたし。
いつでも出してやれる。
貸すって言ってるけど、返さなくていい。
そんなつもりで貯めてるから、金。
なんなら和は辞めたっていいんだ。




「それは違うのよ」

「俺ん家に住んで…俺が養ってやんのに」

「ありがと。俺が動けなくなったら頼むね」




なんて言って。




和の初めては勿論俺が。
俺のやってる事をしたいって言ってきた時
「こういうこと…すんだよ?」
脅すつもりで乗りあがったのに
なんだか覚悟をキメてたのか俺の事
ずっと見てたっけな…。

高校んなったばっかで、コッチも
罪悪感あったんだけどさ…
何度か重なって、覚えてくると
一気に妖しさが増して…エロくなった。

…売れるって…確信したもんね。




今や売れっ子っていうの?
あんな小さかった和は
辞めさせたくても辞められたら困るんだ
ろうなぁ、なんて地位にいる。