【やっと卒業】




「んはっ…あ… ソコいい…っ」

「…んっ、カズ…コッチも…」

「ぁん、だって…ぁ…ィクっ…!」





卒業式も終わり…もう制服も着ること
無いよねなんて言って…
ココで 脱がせたから、もう一度だけ
帰る時に着る事になるけど。




「んも…学校ではしないんじゃなかったの?」
 
「最後だから、高校生のカズ」

「だからって…」

「気持ち良さそうだったけど?」

「そりゃあ…」

「かわいいよ」




コッチから軽くキスしたら
ふふって笑って、一旦目を伏せて…
でもカズからもお返しのキスをもらった。




「最近相葉くん…先生行ってる?」

「智のところに来てるみたいだよ」

「良いのかな…なんか押し付けちゃったよね」

「智は新しい金ヅルって言ってた」




智さんもカズの所に行かせるよりはって
思ってるのかなぁ。
何にしても大切にされてるみたいで
本当に安心する。



相葉くんも生徒に手を出すよりかは
まだ良いかもしれない。
よくわかんないけど。




「さて、和也くん?」

「なに?」

「卒業おめでとう」

「あ、ありがとう」

「俺と正式に付き合ってくれる?」

「今まで非公式だったの?」




2人、目が合って笑う。




「でも俺、バイトやめないけど」

「…それな、俺が食わして行ければ」

「今お金かかるから無理なのよ」

「ね…無理はするなよ?」

「うん。…それでも付き合う?」



覗き込んでくる和也。
こんな子、離せるわけが無い。



「もちろん」

「じゃあ、お願いします」

「ん…」

「あ、待って、お家帰ろ…って…ねぇ」




それでもバイト行けないくらい
会えばいいかと最初は思ってたけど
和也は大学から真っ直ぐバイト行ったり
して、思ったようには行かなかった。



学校にバレたらヤバい、みたいな
プレッシャーが無い分の心配は
無くなったんだけど。