【どうしようか】
何故そうなったのかは解らないけど
大介くんに次は一緒に飲む約束の代わり、
何か解ったら教えてもらうことにして
俺は和の元へ向かった。
「え?大介がそう言ったの?」
「そう。後で聞いてくれるって」
「智は俺を大事に扱ってくれるお兄さんなのよ」
「…もしかして…」
「うん、近所のお兄さん」
あぁ。
あの優しげなお兄さん。
なんだか納得。
何とかしてくれそうだったけど…。
何にも出来なかった…っていうか
しなかったなぁ、俺。
「…で、大介の所にはいくんだ?」
「え?あ、そっち?飲むだけだよ?
今日一日付き合わせてしまったから」
「ふぅん?まぁ良いんだけど」
「飲むだけ。高校生は犯罪だろ?」
「俺もまだ高校生だけどね?」
「…妬いてくれんの?嬉しいんだけど」
「違うから。…ちーがーうって」
照れ隠しで逃げようとする和を捕まえて
抱きしめて、それからキスした。