【二宮sideより】 




…今隣にいるこの人は今まで会った
誰よりしつこいかもしれない。
しつこいっていうか執着が凄い。




数日前、何故か俺の居場所を
突き止めて、俺の前にやってきた。




「ご指名頂きありがとうございます」

「探したよ?二宮ぁ」

「えっ?」




顔をよく見ると相葉先生だった。
ヤバい。わざわざ先生がこんな所まで。




「なんで…え?」

「翔ちゃんが絶対初めてじゃなかったって
 言うし、だとしたら夜の店かなって」

「だとしても…よくわかったね?」

「でも結構かかったよ。」




はぁ…。またここから出ていかなきゃ
いけないかな。学校もどうなるか…。




「で?」 

「え?」

「俺お客さんだけど?カズくん?」

「は?」

「フルサービス注文したんだけど?さっき」

「…え、ほんとに俺を買う気?」

「もう注文したんだってば。」




…コイツヤバいな。
俺とやって、事実確認してから
学校に報告するつもりなんだろうか。




「待って…ホント待って。学校クビになる?」

「なんで?」

「え?先生にバレたから」

「俺?そういうこと?言わない言わない!」



先生はなんかずっと笑ってる。
余計怖いんだけど。




「翔ちゃんのに手を出したら怒られるけど
金払ってるしコッチは防げないじゃん」

「…え?」

「だーかーら。学校には内緒にしとくから
 サービスしてねちゃんと。」




コイツいかれてるな。助かったけど。