【二宮in櫻井家】




連れて帰って来た。




「送ってくれるんじゃなかったんだ?」

「まだ帰さないって言わなかった?」

「言った?」

「言った…ダメ?」

「いいけど」





あ、待った。
俺のが先生なのに、なんか下手?
でも二宮…生徒なんだよな。
何回も会うって本当は危険だよな。





「俺じゃなくても良いんじゃないの?」

「…そうだったんだけど」

「そこは否定しないんだ」

「色々知ってそうだし…嘘ついても、さ。」

「でもちょっと俺にハマったんだ」

「…そうらしい」





我ながら素直じゃん。
二宮はクスクスって笑ってるし。
ハマったのかな。
いやだって今までこんなギャップあるやつ
知らないし、この学校でこんな
何回もしたいと思うやついなかったから。
隣に座って、ため息をついた。




「学校でしちゃったね?」

「な。マジでヤバい…」

「途中問題出すとかないわー。」

「できなかったじゃん」

「それで楽しんでるんでしょ?」

「補習するか」

「ソレ、学校でして?」




二宮が俺の上にあがってきて
向かい合わせになって 座った。




「せっかくお家来たから…先生やめよ?」

「…いいよ?」   

「名前で呼んでもいい?」

「…いいよ、かず」




先に呼んでやったら
コッチ見て…目を伏せて笑った。