【二宮の場合】




松本連れて帰る前に二宮と
帰ってんのね、俺。

二宮は暗いイメージしかなくて
俺の矛先が向くと思えなかったんだけど
わざわざ松本の勉強がどうのって言いに
来た時に、なんか構いたくなったんだよな。




「結局家なのね」

「出前した方がさ、色んなのあるじゃん」

「…良いけど」





そして早速家に連れてきてる俺。
松本と違って前髪で顔もよく
見えないし、小さいし…。
俺誰でも良くなったのかな、なんて。




「家大丈夫?遅くなって心配…」

「しないよ。いなくても平気」

「そっか…連絡だけしとけば?」





適当にあれもこれも頼んで
色んな話しながら食べた。

日もこえて、二宮がアクビをした。





「もう今日泊まっていけば?」

「…いいよ」




よし。
二宮、もうもらったな。
なんて思ってた。 
そしたら…思わぬ事態が待っていた…。






「…する?」

「え?なに?」

「俺と。…エッチ」





誘おうとはしてたけど
先にこう来るとは思ってなかったんだ。





「えっ…と」

「しないの?なら寝るけど」





この展開は予想外だったわ。
いいのか?コレ、いただいて。




「…しよっか」

「…いいよ」