【松本の場合】




「先生!今日もお願いします!」

「今日はどこ?」

「今日はね…コレ…」





持ってきたのは…まさかの英語。





「英語は英語の先生に聞かないと。」

「そもそも言葉通じないから聞けないんだもん」

「だからって…もっといたろ?聞く人」

「先生がいいんだよなぁ…だめ?」

「全く…」




うちの英語教師はみんな…日本人
では無いのでネイティブなんだけど
つまずいた子には厳しい。
まぁ、会話はそっちに行った方が
圧倒的に上達するんだけど。



それにしても松本のこの「教えて」って
熱量は…絶対俺に、だよね。

俺のこと好きだろ。
好きとか言わしてみたいな…?





「先生?ごめんね俺ばっか」

「ホントだよ。なんかお礼してもらわないとな」

「えっ!何がいい?」

「そこは断れよ」




なんか色々考えてるみたいだな。
別に欲しいものは無いし…
「お前だよ」って言えば来るかな。
なんて。

そしたら何か閃いたらしい。




「マッサージとか!」

「え?できんの?」

「出来る!先生を気持ちよくさせる!」

「わかったわかった。じゃあ今度頼むわ」

「うん!」




マッサージね。
まぁ…色んなマッサージあるから…
なんて。俺ただのエロおやじじゃない?