目が覚めた。
もう朝か…え?ココ…この匂い。
目を開けると、目の前に翔ちゃんが眠っていた。




…寝ちゃったんだ?
なんか。翔ちゃんってこんな俺の事
好きだったっけ。
そりゃあずっと一緒にいたけど。
この所急にじゃない?




「おはよ、かず。大丈夫?」

「あ、うん、大丈夫。おはよ。」



翔ちゃんが目覚めて。
1度伸びをして、その腕を俺に回して
朝から 何度か キスをしてきた。




「あー和が朝からいるのいいなぁ。」

「翔ちゃん…今日学校だからね。」

「うわー、行きたくねぇわ。」




起き上がって、またキスしたけど
今度はベッドから出た。
俺も出ないと、って思って起き上がると
「和はずっとここに居たらいいのに」
なんて言うんだもん。
「俺も学校」って言って、
その辺の服拾って着て、
まだ薄暗い中家に走って帰った。



なんだか翔ちゃんが怖かった。



家に帰って速攻でシャワー浴びて。
なんか腹痛いしダルいし
学校、行くのめんどくさいなって。
ベッドに転がった。




「和、学校は?」

「腹痛いから休む」

「ん、わかった。病院は?」

「寝たら治りそう」

「ゆっくり寝てるんだよ?」

「ん。行ってらっしゃい」




母親と数言、喋ってから
目を閉じるとベッドに吸い込まれるようだった。