潤くんのお部屋は、翔さんのお部屋の上。




本当は潤くんが下の階に住むはずだったんだけど
俺はこの階がイイって翔さんがゆずらなくて
上下逆転したんだとか。


そういやだいぶん前に
「45って数字、良くない?」
とか言ってた気がする。




「あんま物ないけど、そのへん、座って?」

「ホントに物ないね?あっちの部屋って使ってんの?」

「全然。だから、和ならいつ来てもいいんだよ。」

「ありがと。」

「風呂、わかるよね。タオル…棚の1番上にあるから。」




何から何まで、面倒見てくれる。
一応まだ…翔さんのとこにいるから、かなぁ…。



風呂から出ると、潤くんから飲み物を手渡されて。
俺は勝手にテレビをつけた。




「オーナーに、俺ん家に居るって伝えなくていい?」

「…いいんじゃないかなぁ…見ないでしょ?携帯。」

「見ないか…。でも帰ったら…」

「今日泊めてくれる?」

「…良いよ。俺と一緒だけどいい?なんならソファー」

「いい。ありがと。」




だって、携帯には何も連絡来ないし…
俺のこと、思い出したりしない。
美男美女でお似合いじゃないの。
キレイな…なんだっけ?さおりさん?
さとみさん?と、あのベッドに寝るの?



「…気持ち悪…」



考えただけでまた気分が悪くなる。



「大丈夫?寝るか?」

「うん…いい?」

「ちょっと仕込してから寝るから、和先に寝てな。」

「ありがと…。」



横になっても、何かモヤモヤして。
ホント、いつの間にこんな依存してたの、俺。
もうちょっと…しっかりしなきゃ…。





「…寝れない?」

「うん…。」



暫くして潤くんがベッドに入ってきたから
潤くんに 顔を埋めた。



「…ふふ。泣く?」

「泣いてない。」

「ふーん?何で下向いてんのー。 」

「んー?潤くんに チュー しちゃったら大変だから。」
 
「大変じゃねーよ。…コッチ向いて?」




え?そんな事言う人だったっけ…




「潤くんが 珍し」




俺が全部言い終わる前に
潤くんから、熱く 深い キスが 降ってきた。