「え?…なんで…」

「ガキの頃…近くに住んでたんだよ」

「…大野…大野? …さ…と兄?」

「…ん。」




ウソみたいだ。
小さい頃、カッコよくて
足も早くて、なんでもできて
憧れのお兄ちゃんだった。

いや、むしろ…
「さと兄のお嫁さんになる」
とか言うくらいの。
存在的には、ただ命令されて
動いてただけなんだろうけど。

小学校か中学校の頃だったか。
その位の記憶までしかない。






「えっ、嘘、いつ俺だって判ったの?」

「…近寄ってきた時から。」

「そんな前?!」




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「お前…あんま変わんねぇから。」



やっと、笑った!




「…さと兄!」




抱きついた。
さと兄が座ってるソファーで
さと兄に跨った。




「変わんねぇな。」

「ん。え、ねぇ、何で家…」

「お前は…家ねえっつったら、誰でも家にあげんのか?」
 
「え…と、それは…。」




大野さんだから、とか言いたいけど…。
困った顔をしてると





「危ねぇから。気をつけろよ。」

「…うん。」





あの頃と変わらず
さと兄は優しかった。





「それでも…泊まってってよ。」

「…俺だって、危ねぇぞ…」

「いいよ。大野さん…さと兄なら。」

「え?」

「俺…大野さんに惚れたんだ…。」

「ばぁか。」




さと兄の膝の上で
さと兄と見つめ合う。




さと兄に目を逸らされそうに
なった時に、俺は
さと兄の首に手を回し
その唇 に 自分のを 押し付けた。








・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚・*:..。o♬*゚


さとにい…か。
まつにいの延長線にありますね。←



大野さんの写真のストックが
少なすぎるため、そろそろネタ切れします。

んまぁ、いいです。
探しながら書きます。はい。