パパの最期は
お化粧もいらないほど
お顔がきれいだとのことで
すっぴんで。
真綿の衣装に包まれて。
こんな表現おかしいのかもしれないけれど
キレイだった。
ドライアイスで冷たくなっているけれど
ずっと
全身が柔らかくて。
何度も何度も
手を握ったり
髪をなでたり
顔をつねってみたり。
会いに来てくれた人も
成仏の相だね
と
言ってくれた。
たくさんのお花に囲まれて。
子供たちと書いた
お手紙と写真を入れて。
お骨になったパパ。
子供たちに話した。
人はね、
死んでしまうと
もう戻ってこない。
でもずーっと
パパはお空から見ていて
今までよりも、
ずっと近くで、
いつもいつでも
パパはそばにいることができるんだよ
だからいつも一緒
と伝えた。