2022.11.25
検死がおわり
死体検案書ができたので
取りにきてください
と、病院から電話があった。



パパが発見された現場を通り
取りにいく。



一人、夢中で動いた。



子供たちの前で
泣いていられないから
車に乗り
あちこち出ているほうが
いい。




死因には
自殺
と。



自死
ではなく
自殺
っていうんだね。



胸がバクバク
苦しくなる感覚。





警察署へ再び出向いた。
パパのお母さん
二人のお兄さんと一緒に
安置室へ。



こんな日がくるなんて
誰が想像していただろう。





穏やかな顔。
穏やかすぎて。


練炭自殺の場合
遺体は赤ら顔になる
ときいた。


眠っているようにしか
見えない。




一番最初に見た時は
夜で暗かったし
気が動転して
一瞬しか顔が見れなくて。



改めて対面すると
本当に気持ちよさそうに
寝ているようだった。




泣き崩れるお母さんをよそに

私は

穏やかな顔に

ホッとした。



ほっぺたも
耳たぶも
唇も

やわらかくて。