今回のモルシ大統領による権限拡大、ムバラク政権崩壊後、軍の最高評議会による大統領選挙により選任されました。軍自身も対立候補を立てたのですが、決選投票で敗れています、また国会でもイスラム勢力は議会の四分の三を占めました。憲法制定はこれからの課題です。今回の措置は、裁判所は大統領決定を覆す事ができない、とするものです。飽くまでも新憲法制定までの暫定的措置なのですが、イスラム勢力が過半数を占める憲法制定会議は憲法草案を発表し、15日に行う予定です。大統領任期は二期八年、憲法はイスラム法に基づくとしています。ただこれは具体的に聖職者による最高会議や宗教警察の活動を明記しています。野党や世俗勢力は抗議、デモ活動に打って出ています。また軍によるクーデターの可能性も懸念されています。世俗属勢力との妥協が可能なのか、というよりエジプトの民主政権は世俗国家となるのか、宗教国家となるのか、課題になりますね。