IEAの年次報告書でも明らかだが、アメリカのシェールガス革命はアメリカの立場を大きく変える。20年にはサウジを生産量で抜き、30年にはカナダと共に天然ガスの純輸出国になる。さて現在の中東の原油輸出地域がアジアだ、この割合は今後も増加し後、五年で中国の石油輸入量はアメリカを上回る。アメリカは当然に中東へのプレゼンスを護る必要はなくなってくる。代わりに中国にとって中東からの海上輸送路防衛が重要な課題になる。日本はと言うと韓国と連携し、ロシアからのパイプライン、豪からの安定した輸入、及び北米からの輸入が課題になる。また日本には電気自動車から再生可能エネルギーの技術がある、そこに活路がある。尤もシェールガスの最大埋蔵国である中国がシェールガス革命から何時まで取り残されたままなのか、という問題はやはりある、このシェールガス革命はアメリカの独立系資本が開発した。創造性を中国民族資本でも国家でも発揮する事が可能なのか。同国の官僚制が足枷になる。