さて、民主党からは57人の反対を以って通過した消費税増税法案、参院に廻りました。自民・公明はこの消費税増税法案成立以外は協力する意思ありません。解散を要求しています。そもそも時間を切った緊急性のある法案と言うのは赤字国債特例法案の筈なんですけど、どうしてこうなったのかですね。別にこの消費税増税法案、26年四月施行なんですから法案成立はそれまでに間に合えば良い筈ですけど、そもそもこの施行時期、現衆議院の任期明けと言う民主党の都合ですね。本当に消費税以外に歳入が望めないのであれば、もっと早い時期で更に高率の消費税率を施行しても然るべきなんですけど、消費税推進の筈の自民・公明は呑んでしまった。まあ、歳出削減の意思などこの民主党には望めない事、民主党政権下、膨れ上がった歳出からすれば、これ以上、何を望みますか? 自民・公明は参院での審議についても、民主党造反組の厳正な処分を求めています。まあ、あわよくば反対議員の除名処分を望んでいるんでしょうね。消費税増税法案を民主党に行わせての解散、これですと自民・公明、楽できます。この擬似大連立、早期解散を前提としています。解散の先延ばし、望んでいるのは民主党執行部と小沢さんですね。今の侭では民主党の与党転落、確実ですから。造反組が即座に離党にならなかったのはその点ですね。民主党乗っ取りの目、皆無という訳でもないです。尤もその場合、一般法案は通りませんから切り崩しが課題になります。尤も、執行部としては政権を明け渡す位なら、解散総選挙後、獲得議席が二桁になろうとも、参院第一党を掲げての大連立を目論むでしょ。解散は消費税増税法案赤字国債特例法案、通してからですね。