今回の税と社会保障の一体改革、三党合意という事ですけど、財源として消費税等、と他の増税案ありました。それが「等」が無くなったんですね。所得税や資産課税、何処に行ったのかは語るのも野暮ですね。またこの社会保障の一体改革、については何も決まっていません。これ一年の協議期間を設ける事にしています。「国民会議」に丸投げしましたが、だからこんなに迅速に今回の法案が来たんですね。その際に今回の増税分の使途を決めるわけですけど、現在の歳出構造からすればその継続で使途で困る理由などありません。そうはならない、あくまでも社会保障目的に全額使う、と信じるかどうかは別の次元です。そもそも野田総理、これで財政再建の端緒に付いた、とサミットで主張する予定ですから。これでは社会保障目的に限定する訳に行きませんね。ただこの協議期間での解散先送り、当然にあります。この三党で衆院で確保できないという事態が懸念されるのであるのなら、到底、解散できません。後一年、任せますか? 
小沢さんの新党ですか。焦点は民主党造反議員の中でも離党組と欠席組・反対組に別れます。党議拘束に対しての処分の緩和、これがあります。造反議員全員除名ではこの儘では民主党・国民新党は過半数割れします。現与党が過半数を確保する為には離党組を最小限に抑える必要があります。反対しても別に衆院通過には支障がありません。ただ、小沢新党については四十人+αです。これだけでは内閣不信任案提出の五十人には届かないんですが、既に「絆」という別働隊が離党しており、これを加えれば確保できるかもですね。
それにしても、この総理、今までの言行からしても、同一人物主張か疑わしい位、豹変しています。消費税増税反対で政権に就いて、消費税増税は全てをやり尽くした後にお願いするかもしれない、で党首になり、そして消費税増税の後に徹底した行政改革を行う、って出来ないから増税するんですね。事実上、過去最高の最大規模の本年度予算が何よりもその答えなんですけど、それでもこの総理を三割の有権者が信頼するって、それに引き換え、どうして小沢さんがこうも信頼できないのか、これは謎ですね。