http://www.nikkei.com/markets/shohin/view.aspx?g=DGXNMSDJ1600F_16032012000000


少なくとも、これで原油の市場への供給量が増加したという事での原油価格の下落です。まあ、サウジが原油増産に合意しましたが、カナダの増産もまた可能でしょう。イランへの金融取引禁止によるイラン包囲網は着々と出来上がっています。ただ、供給見込みがあればこそ、の話です。イランが核関連施設への監視を受け入れる意向ですけど、それがどこまで現実性を持っているかですね。先のイランの総選挙では欧米との妥協を拒否した超保守派が勝利しました。あくまでも経済制裁でイランを屈服させる意思表示を続けています。軍事的制裁、イスラエルによる核施設空爆による破壊ですか、これはイラクの核施設破壊の時とは違い米軍の協力を必要とします。イランへの軍事力行使、イランの神政政治って、特定の政党に依拠している訳ではありません。シーア派の信仰、確かにスンニー派を多数とするイスラム世界ですが、それでも軍事的手段以外の解決がアメリカにとっても望ましいですね。ですからこそ、軍事的解決も辞さない意思表示が必要です。さて、今回の備蓄取り崩しですけど、それが尽きても更なる供給見通しがあればこその話ですね。備蓄は非常時に向けて行います。後続の供給見通しがなければ原油価格は暴騰する事にないますね。