http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110330/t10014985361000.html

既に国連安保理の議決もあって、欧米諸国はカダフィ制圧に向けての空軍投入を行っています。制空権を握っていたカダフィ政権が追い詰められている。まあ、カダフィ政権側と東部の反政府勢力、と言いますか各国の承認も随時受けていましから新政権勢力と言ってもいいのかも知れませんけど、一進一退を続けています。欧米諸国の介入の大義名分は、市民虐殺の制止、ですが、この軍事行動もまた虐殺を重ねる事でもありますね。近代戦は総力戦です。既に新政権に向けての政権協議を二十数カ国で行っていますけど、欧米主導である事は動かないでしょう。

正直、地上戦への欧米諸国の兵力投入は時間の問題ではないのか? 今更、欧米諸国の傀儡政権である事は欧米による制空権の確保で明らかです。何よりもカダフィ政権側には公的に支援する国外勢力がありません。サダム・フセインの時とその点は同様です。イギリスを中心にして欧州の兵器と軍事援助で育ったカダフィの軍隊、一種のマッチポンプです。ただ、アメリカは更なる軍事介入には議会が反対しています。軍事費の問題でです。更にシリアの政変とジャスミン革命は収束しているとはいい難いですけど、でも、このリビアの軍事衝突、未だ続きそうですね。