http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110318/t10014753121000.html

ここ4ヶ月程は、ドル/円は、大体、84円台から81円台のレンジに収まっていました。しかしこのレンジが崩れたのは震災当日の11日です。日本の海外資産の円資金確保のためと投機筋の動きを受けて、17日は76円82銭と史上最高値となりました。以降は日銀のみならずG7でも協調介入が決まり、81円台に沈静化しました。これでも少々高めなのですが、震災以前のレンジに収まったという事でこれ以上の展開はないでしょう。

日銀は流石にこの震災で通貨供給量を数兆円単位で増加されています。日本への資金還流は続くわけですが、今後は日本の国際競争力の低下もあって、円安基調に向かう可能性が出ています。既に震災前に貿易収支は赤字に転落していました。経常収支は黒字を護っていたのですが、今後はそうもいかないでしょう。