ニューハートワタナベ国際病院に着くと


コーディネーターさんに案内され


担当の看護師さんを紹介された



コーディネーターさん同様

優しい雰囲気の

でもテキパキとしたスーパー看護師さんって感じ




全く病院の雰囲気がしない

どこかホテルにでもいるみたい

それだけで緊張が解れていく…






一通りの検査


採血、心電図、レントゲン、CT、心エコーをして


いよいよ渡邊先生の診察




ドキドキしながら診察室に入った瞬間


あぁ、もう治った…


(私は娘本人じゃないけれど


そう思えた…😛






自信に満ちあふれた

それでいて

決しておごり高くなく

有名なスーパードクターなのに

優しく気さくな感じの先生😊




挨拶を済ませ

メーでのやり取りのお礼を言った



そして

本当に渡邊先生本人が

ずっとメールでやり取りしていてくれていたことを

改めて確信した




先生の話だと

病気をするまで心臓が悪いと指摘されたことは

なかったかもしれないけれど

僧帽弁閉鎖不全症は

おそらくら先天性でしょう…


ということだった



やはりそうなんだ…




感染性心内膜炎の患者は

理由はわからないけれど

最近多いらしい




なかなか早期発見することが難しい病気だから

見つかって、きちんと治療できたことは

感謝しなければいけないね…と、




S病院では色々あったけれど

私たちに

N先生への感謝の気持ちを思い出させてくれた




あぁ…

N先生に、黙ってきてしまったんだった


と、ちょっと罪悪感





僧帽弁の一部が破壊されて

そこから逆流がおこっている

その弁に付いている菌の死骸を取り除き

弁形成する



手術支援ロボット「ダヴィンチ」で

できますよ!




弁形成できる!

しかも、ダヴィンチで!



スーパードクター渡邊先生に手術してもらえる!



娘が病気になってから

初めて家族が笑顔になった


そして涙…




よかった…






今日は相談だけだと思っていたのに…



「じゃあ手術はいつにしましょうか?

今からだと

1/17が空いてますよ」



え??!!

二週間後??!!


そんなに早くしてもらえるんですか?


ていうか


そんなに急がないといけない状態なのかな


と、思ってしまった




渡邊先生のようなスーパードクターに

手術をしてもらうなんて

何ヶ月待ちなのかと思っていたので

びっくり!!





大学病院とかだったらそうなのかもしれないけど



ここ

ニューハートワタナベ国際病院は

まだできて一年余り




そして

今年の4月に保険適用となったけれど


まだこの時は

ダヴィンチでの僧帽弁の手術は保険適用外だった



そんなこともあり

まだ病院はごった返していなかったのかもしれない




病気ことや手術の話は

以前にもS病院で何度も聞いていたけれど

心臓外科の先生の話は

リスクの話ばかりで

手術にはとても前向きになれなかった



開胸手術しかできないし

弁形成は無理、弁置換になる

と言われていたし…


手術のリスクの話や

将来的に絶望感しか感じられない話ばかりだった



でも

渡邊先生は違った



もちろん手術のリスクの話は

医師としてしなくてはならないのだろうから

その話もあったけれど




でもそんなリスクはないに等しい…

と、思わせてくれるような

自信とオーラが感じられた



この先生ならきっと大丈夫!

というか

この先生に助けてもらえないのなら

もうどうしようもないんだ…



と、そこまで思えた。




渡邊先生に命を預けよう






渡邊先生との話が終わると



手術の細かい説明を

後に渡邊先生と共に娘の担当医となる

石川先生から聞いた






石川先生は

内分泌外科を専門とされ

ダヴィンチを操る

チームワタナベの素晴らしい先生だ





石川先生も

物腰の柔らかい気さくな感じの方だった






ダヴィンチの鉗子を触らせてくれたりして

わかりやすく説明してくれた


そして

渡邊先生同様

リスクの話はしつつも

不安にさせるようなことは

微塵も感じさせない



これが

チームワタナベ マジックなのか…✨



すべてうまくいって

元気になれることしか考えられない

そんな気持ちだった




その後、また別室で

入院の説明や手続きなどをして



帰る頃はもう外は真っ暗になっていた



今日一日で

何日分も過ごしたみたいだ



まさか今日

手術の日まで決まるなんて





ここに来る前…


N先生書いてもらった紹介状をもって

地元のK病院に行くはずだった



まず夫を説得して

両方の病院に行って相談して

娘が、いいという方にしよう…


と言ってここに来た





そんな夫も


「もうここにしよう!ここしかない!」と。







ダヴィンチ手術も弁形成も

地元の病院ではできないのだから…



そして

渡邊先生とチームワタナベの

最高の手術を受けられるのだから…



悩む理由はもはや何もなかった



この時はまだ保険適用外で

高額ではあったけれど

娘の命、娘の将来は

お金と比較なんかできない


いくら払っても惜しいわけがないのだ




手術日も決まり

娘は

すべてを渡邊先生と

この病院に託す決意をしたように見えた




あとは

地元に戻ったら

N先生に話をしなくては…








そしてこの時は

二週間後の手術を無事に迎えられると

娘も私たちも疑わなかった




でも…


また試練が待ち構えていた





今日はここまで。