石谷家住宅は、江戸時代から300年以上続く商家である石谷家。林業で財を成した石谷家が、国内の銘木、最高の施工技術で建築した「石谷家住宅」は、重厚な大門、3,000坪という広大な敷地、部屋数が40以上ある邸宅、7棟の蔵、そして美しい日本庭園を有し、江戸~昭和という長い歴史の重なりを表現した貴重な和風建築として国の重要文化財に指定されています。

    石谷家住宅   鳥取県八頭郡智頭町智頭396  入館料:大人600円、高校生500円、小・中学生400円

                           駐車場:智頭宿駐車場 石谷家住宅駐車場 無料

江戸時代、参勤交代の宿場町であった智頭宿です。因幡街道に面する石谷家住宅は、鳥取藩最大の宿場町として栄えた智頭宿のもっとも大きな建物です。

石谷家は、近世・近代を通じて地域社会の躍進に大きな役割を担ってきました。古くから屋号を塩屋といい、元禄時代初め(1691年)ごろに鳥取城下から移り住み、本拠を構えました。その後、伝四郎、伝九郎、伝三郎を繰り返し襲名しながら栄えてきました。 

土間は、上部構造は吹き抜けで梁には巨大な松の丸太を使い、梁の上に小屋組を使い屋根を構築しています。それを支える大黒柱や平物は欅材を使い、材料は地元の材木を使用しています。土間から天井までの高さは約14m有り、広い空間を演出し、なおかつ重厚な雰囲気を漂わせています。

囲炉裏の間は、主人と出入りの人との商談と情報交換の場として使用されていました。

屋敷には数多の見所がありますが、特筆すべきは、智頭町出身の大仏師・国米泰石が彫刻を施した各部屋の欄間。繊細な細工の彫刻は見事で、石谷家全景、諏訪神社、隠岐の島、大山をあしらった欄間には一見の価値があります。

石谷家の庭園は、江戸座敷・新建座敷に面した池泉庭園、この北側に続き、主屋上手に面した枯山水庭園、このさらに北に続き離れに面した芝生庭園とからなっています。

池泉庭園は、江戸座敷と一体のものとして作庭されています。江戸座敷は池泉庭に面して縁側を二面に巡らしており、ここから池の最も奥まったところのが見えるなど見所になっています。

長い歴史の重なりを表現した貴重な和風建築です。重厚な大門、3000坪という広大な敷地には部屋数が40以上ある邸宅、7棟の蔵、そして美しい日本庭園を持つ「石谷家住宅」を見てまわるのは大変です。

鳥取藩最大の宿場町として栄えた智頭宿のもっとも大きな建物で、広大な日本庭園を囲むように配された部屋は40もあり、土蔵だけでも7つあります。大正から10年にわたり改築され、様々な様式が調和した豪荘な邸宅は近代和風建築の傑作として国重要文化財に指定されています。

7棟の土蔵を有する大規模な近代和風建築は、主屋に沿って建つ一号蔵、二号蔵、三号蔵はギャラリーとして使われています。展示は、石谷家収蔵の名品、地元で活躍する作家たちの作品、季節ごとに入れ替えてこれも飽きる事がありません。

      カメラ~次回を お楽しみに では またね~OK