徹心寺は寛文5(1665)年福本藩主池田政直によって開基されました。政直は父輝澄(池田輝政四男)の法号「大雲印殿1関徹心大居士」から山号を「一関山」、寺号を「徹心寺」と名付けられたといわれています。

  徹心寺(てつしんじ)   兵庫県神崎郡神河町福本402   拝観・駐車場は無料  

姫路の北30kmに位置する神河町福本に、古雅な風情を醸し出している茅葺の山門本堂が建っている。それが徹心寺で。

山門一間薬医門茅葺で貴重な建物です。門の扉に使われている八双金具(肘壺金具)に「天保第九夏六月」と刻まれていることから、天保9(1838)年に作られたと考えられます。平成19年3月には県指定文化財に指定されました。 

山門本堂が瓦葺きとは違って一見素朴なようにも感じられるが、格調のある質感、柔らかな屋根のラインなどはむしろ豪壮というかふさわしく、雪深い山国にひっそりとたたずむ由緒ある寺院と思われます。

山号の一関山(いっかんさん)および寺号は、藩祖池田(松平)輝澄の法名に由来で、 以来、明治維新後の7代池田喜通8代池田徳潤に至るまで福本藩池田家当主歴代の墓が置かれています。

徹心寺本堂は入母屋造りの茅葺き屋根で貴重な建物です。茅葺本堂は1762年建立で、日蓮宗系では珍しい建物といわれています。徹心寺は、福本藩初代藩主・池田政直が父・輝澄の菩提を弔うために1660年代前半に開創して以降、藩主池田氏の菩提寺となっている。池田輝澄は姫路藩主池田輝政の四男で、母は徳川家康の次女督姫で家康外孫になります。

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