岩上神社は、揖保川の支流伊沢川の最上流部に鎮座する神社です。
     岩上神社  兵庫県宍粟市山崎町上ノ1495   拝観・駐車場は無料

宍粟市役所から北へ北へと県道429号線を走ると,樹林に覆われた一車線の狭い道になりを奥へ奥へと行き詰った山中に岩上神社駐車場があります。

石段を上がると石上神社があるようで、苔むし巨石や、そこに根をはる巨木がそそり立ち、人が頻繁に訪れることもないようなのではないでしょうか、木漏れ日がさす鬱蒼とした森の中にたたずむ岩上神社はなんとも神秘的な雰囲気を出しておるんでしょうね~。。

参道の石段の左手に途中で分岐した巨大なスギがあります。周りには多くのスギがありますが、別格の存在のようで、高さ;45m  目通;8.3m 根元;13mで、樹齢は:300年以上のようです。

創立年代は明らかではないが、元禄5年(1692)『岩上大明神縁由記』によると、暦応4年辛巳(1341)頃夏の土用が来ると毎夜すさまじき光が見え住民は恐れ近づく事出来なかった。そこへ修験行者が現れ、密かにみると大岩付近の岩石から世にも不思議な光が大空に向かって放たれていた。里に帰った行者は、国主、住民を集め見た事を話し祈祷して光を鎮め社を建て、付近一帯の守り神として崇めさせた。その行者とは薬師如来の化身であったとも伝えられる。

本殿の直ぐ横には、ご神体ともいわれる6~10m四方もある、でっかい大岩(磐座:いわくら)がどっしりと、岩石は薬師如来が立つ台座石であり、「岩上=岩神の転訛」とみるより「岩上=字のとおり岩の上に信仰対象がいる」という、現地看板には「点在する岩石は此神眷属の座石とも言われている」と記されている。

400年ほど前の慶長年間、池田輝政が姫路城を築城したとき、同神社境内の大木が天守閣の真柱として供出されたと伝えられている。村人たちは同神社付近の森を古くから「神聖の森」として、一切、斧を入れることがなかったので、三かかえ、四かかえもある大木が林立していた。このうち一番真っすぐで大きな木が真柱に選ばれたとかー。この大木を伐り出した株から萌芽(ほうが)して大きく育ったのが、いま本殿近くにそびえるご神木だという。

岩上神社は、播磨国風土記にも記載されており、古くから信仰を集めてきた神社です。この周辺には、岩上神社が多くありますので、地元では、上ノ岩上神社と言われているようです。

      カメラ~次回を お楽しみに では またね~OK