古く味わい深い木造駅舎が残る美作滝尾駅は、因美線の津山-美作加茂駅間が開業した1928年(昭和3年)に建てられた駅舎で、各所が非常に原形を留め、「昭和初期の標準的な小規模駅舎」という点が評価されて、2008年11月1日付けで登録有形文化財となりました。

    因美線 美作滝尾駅  岡山県津山市堀坂263   無人駅・駐車場は無料 

のどかな田園地帯にたたずむ木造駅舎で、この駅で映画「男はつらいよ」シリーズ最終作「寅次郎紅の花」のファーストシーンが撮影されました。鉄道マニアの中では戦前に作られた木造の駅舎として知られていましたが、映画の公開と同時に渥美清さんを慕う寅さんファンが全国から訪れています。

昭和の古き駅舎を飾るように、駅舎出入口両側に2本の松が植えられ、この駅は、映画「男はつらいよ」のシリーズ最終作となった第48作「寅次郎紅の花」ロケ地となった事でも知られる。駅舎右側には男はつらいよロケ記念碑が設置されています。

駅舎内の掲示物の中に、「男はつらいよ」の監督・山田洋次氏の手紙が展示されていて、手紙は「寅さんと共に日本中の駅を見てきましたが、美作滝尾駅ほど美しい駅はもう日本のどこにもありません。…」で始まっています。長閑な田園風景の中にある「美作滝尾駅」その通りですね~。

ホームに立って、しみじみと昔のローカル駅の風景を現代に伝えることは、駅舎同様に価値があると思いますね。

もう、早いところは田植えの準備、土手に座り込んでいると静かで落ち着いた気持になります。

長閑な気分に慕っていると、美作滝尾駅気動車が入ってきました。乗客は2人です。多いのか少ないのか判りませんが。 

この車両は主に、「キハ120形」と呼ばれるバスのような1両編成のディーゼルカーが使われており、車内は一部がボックス席で残りはロングシートです。長閑な風景がいいですねから。

     カメラ~次回を お楽しみに では またね~OK