大原は、宮本武蔵の生誕地として知られるだけでなく、古くは旧因幡街道の宿場町として栄え、そのかつての大原宿の姿を残しながらも現在も人々が暮らし、歴史を繋いでいます。
旧因幡街道大原宿 岡山県美作市宮本951-1 駐車場は、美作市大原総合支所駐車場利用 50台
因幡街道の大原宿は、かつて大名や幕府の要人が利用した「本陣」「脇本陣」はもとより、水路や道しるべなど、何百年もの間人々の往来と生活を見守ってきた歴史ある宿場町です。
大原宿を散歩する時、ありがたいことに、「ふれあい広場」があり池庭を眺めながらゆっくりとくつろげる休憩スペースがあります。お手洗いもありますで、気軽にご利用いただけます。また、水琴窟もありますので、耳を傾けてくつろげる場所です。
明治18年に建てられた「田中酒造場」です、市内で唯一の作り酒屋で、袖壁、虫籠窓、煙出し等を備え、大原宿を代表する町屋洋式の建物である事も見どころです。
本陣には、因幡街道を往来する賓客も泊まりましたが、第一の利用者は、因伯2国で32万石の鳥取藩主の池田侯でした。天明三年(1783)類焼の記録があり、現在の本陣の建物は、寛政年間(1789~1801)のものといわれています。池田侯の参勤交代の途中の宿泊に供するために建てられたものですが、本陣は一般に宿場の素封家(そほうか…金持・財産家)が指定されました。
一歩入った、吉野川沿いには、自然あふれた風景で桜も咲き長閑さを感じます。
何だか、静かなひと時を過ごしているとタイムスリップしたような気がします。
大原宿には、築100年の古民家をリノベーションした難波邸など、ジュエリーショップや外国人旅行客を対象とした宿など、ここでしか得られない体験を提供する複合施設として営業しているところもあります。
大原宿では、かつて大名や幕府の要人が利用した「本陣」「脇本陣」はもとより、市内で唯一の造り酒屋である「田中酒造場」などが現存し江戸時代後期から明治・大正期に造られた、袖壁・なまこ壁・通し土間・虫籠窓・煙出し・出桁など、火災への対策や様々な技法を凝らした町屋が連なります。大原宿をちょっと覗いてはいかがでしょうか。
~次回を お楽しみに では またね~