浄土寺」は、鎌倉時代のはじめ、重源上人が建立した寺院です。敷地中央に八幡神社、その前に池をはさんで浄土堂と薬師堂が向かい合うという珍しい配置となっています。浄土堂と堂内の阿弥陀三尊立像はともに、国宝に指定されており、このように建物と仏像が国宝指定されているのは、浄土寺をはじめ平等院や東大寺どがあります。

  浄土寺    兵庫県小野市浄谷町2094    駐車場無料

  国宝「浄土堂」を拝観するには、大仏様(天竺様)拝観料¥500

山陽自動車道・三木小野ICを北上するか、中国自動車道・滝野社ICから国道175を南下して、途中から県道75に入り田園風景の中に浄土寺があります。

長閑な風景がある中に、隠れた桜の名所浄土寺があります。

駐車場から、お寺の方に進み、右手に回り込むと石段があり、そこから境内に入ります。

石段を上がると大きな桜の木が綺麗です。背景には浄土堂があります。浄土寺の開祖重源上人(ちょうげんしょうにん)」によって建立されました。大仏様は、中国の宋に渡ったことのある重源が取り入れた建築様式です。大仏様の建物は、東大寺の南大門と浄土寺浄土堂の二つしか残っていません。東大寺南大門は門であることから、仏堂建物としては、浄土堂が唯一のものとなります。

静かな境内を散歩しながら美しい桜の花を見ていると癒されますね~。

鐘楼の今の建物は、寛永9年(1632)に加東郡河合郷新部村粟津七右衛門の建立したものである。このことは、歓喜院が所蔵する『粟津七右衛門位牌厨子扉裏の誌文』によって知られる。袴腰付きの鐘楼で、外観は各部の釣り合いがよく整っている。和様を基調とし、部分的に唐様を混合した様式をもち、建築各部の手法には建立当初の形式や手法が看取されています。

背景に見える、薬師堂は浄土寺の本堂です。1197(建久8)年に上棟しましたが、焼失により室町時代の1517(永正14)年に再建されています。浄土堂と全く同じ規模ですが、純粋な大仏様は失われ、和様、禅宗様などの建築技法が混在した折衷式の建物となっています。薬師堂の本尊は、外陣(げじん)と内陣(ないじん)に別れています。内陣には、檜皮葺(ひわだぶき)の「宮殿(くうでん)」があり、薬師三尊、日光菩薩、月光菩薩が収められています。

国宝のお堂を取り巻くように植えられたが、満開になると風で桜吹雪が起こり、優雅なひと時を過ごさせていただきます。

   ~次回を お楽しみに では またね~