菅原道真が左遷される道中に須磨に上陸した際、須磨の旧家・前田家から井戸の水をくんで差しあげたところ、大いに喜ばれて自画像を前田家に与えたといわれています。前面道路は西国街道です。

     神戸市須磨区天神町5丁目2     駐車場はありません

菅原道真は、九州へ左遷される際須磨へと立ち寄りました。須磨浦の漁師たちは魚網の大網を巻いて円座を作り、菅原道真に休んでいただき、その際、西須磨の旧家である前田家が自分の屋敷で湧いた美味しい清水をさし上げたところ、大いに喜ばれ、水の礼として自画像を前田家へ送った、と言われております。

前田家ではその水をくんだ井戸を「菅の井」と名付け、この井戸水で銘酒「管の井」を作り毎年太宰府天満宮へ献上しました。
今でもその菅の井は保存され、現在は神戸市が菅の井広場として整備をし復元されています。

その他にも「菅公お手植えの松」があります。

前田家の前に植えられていたカキツバタは、街道を往来する人たちに親しまれ、
須磨の前田のカキツのなかにアヤメ咲くとは知らなんだ、
咲いてしおれてまた咲く花は須磨の前田のカキツバタ」などと唄われたそうです

元宮長田神社は

以前は元宮長田神社があった場所で、須磨の旧家前田家の邸内でした。前田家と、長田区にある長田神社とは深い関係があり、 證誠神社が栄えて須磨一帯を氏子地とする中世以前、須磨が長田神社の氏子地だった頃の名残りだと思われます。

    ~次回を お楽しみに では またね~