古代には須磨の海は鉢伏山の絶壁が迫っていたため通行できず、須磨寺から鉢伏山の北側を回り塩屋へ達するルートになっていました。下畑はその古代山陽道の須磨迂回路の途上にある地域です。下畑の街道の北に見える円錐形状の山が鯛取山で浦島太郎が鯛を釣っていたとされる山です。

   神戸市垂水区下畑町字神の脇437  拝観料無料   駐車場はありません

参道入口には乙姫神社の赤い鳥居があり、竜宮城の扁額が掲げられています。塩屋谷川は、昔は水量も多く、この地は竜宮伝説の地でもありました。

赤鳥居の奥には大歳神社と天高神社と2つの社名が刻まれた標石と大歳・天高両社大明神の石柱が置かれています。乙姫神社は下畑大歳神社と言うのが正式名称で、摂社に天高稲荷神社があり、地元では乙姫さん、天高さんと呼ばれています。

岸壁沿いに塩屋谷川へ降りる石段があり、参道入口の標高が46mで、そこから10m程下った絶壁の壁際に乙姫神社が鎮座しています。

この時期は、梅の花も見頃に

承安年間(1171~1174年)に平清盛が建立したと伝えられており、下畑海神社より古い歴史を誇っています。右手が乙姫大明神の看板が架かった社で左手が天高稲荷大明神です。五穀豊穣の願い共に子孫繁栄を願った神様です。拝殿のうしろに本殿は無く、バックの巨石さざれ石を御神体としています

乙姫神社は承安年間(1171~74)に平清盛がさざれ石を神体として豊玉姫を祀ったのが創始とされます。

   祭神:豊玉姫神

豊玉姫の父は津綿津見神で、その宮殿が竜宮城である乙姫神社です。
岸壁の底にある姫神社は鯛やヒラメが舞い踊る竜宮の雰囲気のある神社であるようです。

   ~次回を お楽しみに では またね~