AR先生から改めて抗がん剤の説明を 受けましたが、私の中で 抗がん剤治療の

選択はありませんでした。生きる気力の無い私に治療する意欲なんてありません。

私が術後であり また12月に母の手術を控えていたため 主人は長期で休みを取って

くれたのですが 私には仇になります。まだ会いたくない私、許せない私、私の命

を軽んじたことに私が納得できる答えを出せない主人。向き合えませんでした。

ほんとなら 病気の事や今後の事、お金の事、子供の事 話すことは盛りだくさんな

はずなのに。あの時から20日ほど経っても溝は大きくなるばかりで なんの

改善もありませんでした。廊下で談話室でご夫婦でいらっしゃるのを見かけると

あの時の事が無ければきっと相談してたよな~ なんて思うことばかりでした。

癌 と言われて1番に力になってほしかったのは 他の誰でもない 主人でした。

だから直接話に行ったのに 主人にとって私の存在の無さを突きつけられたようで、

26年何してきたのか お互い支えあってきたと思ってたのは 私だけだった と

思うと 一気に私の中で ガラガラと音を立てて崩れた 主人への信頼をもう一度

積み上げるなんて 私にはできませんでした。もしできる人がいたとすれば

主人本人しか いなかったと思うのです。でも主人は何もしませんでした。

せめて術後の痛みと熱で苦しんでるその時だけでも 寝てる姿なんて見せずに

いてほしかった。病室に入らないで とは言わなかった私です。なぜ寄り添う事が

できなかったのか……なぜ なぜ  主人の事なると必ず なぜ?がついて回るのです。


どんな病でも一人で闘うのは難しいと思います。恥を忍んで書いておりますが

どなた様もどうか支えて支えられて病と闘ってください。ご夫婦でご家族でご友人

と一緒に闘っていただきたいと願っております。先にも書きましたが主人は いい人

です。もめることを嫌い 敵を作らず  自己防衛力は強いと思いますが、残念ながら

人を思う ほんとの優しさが欠けていると思います。(その後も何度か傷つけられ

ますが ) でも残念だけど私の主人なんです。私の方が先に遠い所へ逝くような気が

しますが、私が居なくなった後 主人が病なったとき 私は寄り添ってあげれません。

その時気づいても遅いので 今のうちに私に寄り添ってくれると きっと想い出でも

力になれると思うのですが……主人には 無理  かな~