実は3日、お葬式に出席して来ました。
心友のご主人が元日に亡くなられたのです。
故人とご家族の意思により、
親族とほんとに近い知り合いだけの
質素な、でも温かい式でした。
喪主である心友の、ご主人へのいたわりの言葉と、
お孫さん2人の優しい送る言葉が心に残りました。
3年前からご夫婦で、病気に寄り添い歩んでこられたこと、
子供さんに慕われ、お孫さんに愛されていた様子が、
誰にも十分に伝わり、きっと故人はいつものように
ニコニコ笑顔で喜んでいらっしゃるだろうなと思いました。
本当に心友らしいお葬式でした。
香典返しに頂いたものは、
彼女が手描きした季節の花と、
「本日はありがとうございました」の言葉が書かれた
紙で包んでありました。
いままで、本当にありがとうございました。
暖かい想い出が次々に浮かんできて・・・
私は、心友に言葉をかけることさえできませんでした。
「おふたりとも、よく頑張られましたね」と
心友の手を握ってあげればよかった・・・。
元日の思いがけない雪は
きっと名残りの雪だったのですね。
何にも知らない私は、
「九州で雪のお正月なんて初めてだね」と
夫とのんびり眺めていました。
これから、いただいた手作りの器を見るたびに
穏やかで優しい笑顔を思い出すでしょう。
あなたに支えられていた心友のこれからの生き方を、
私はそっと見つめていきます。
きっと、しばらくしたら、彼女は前からの望みだった
中国大陸に沈む真っ赤な夕日を見に、
ひとりで旅立つだろうと思います。
その夕日の向こうに何があるのか・・・
私は、それを楽しみに待ちたいと思っています。
2008年、年の始めに、
日々誠実に、穏やかに生きることの大切さを
お葬式で教えられました。
これは、3日お葬式に出席したときに書いたのですが、
7日が終わるまでは・・・と、差し控えておりました。
「迷惑をかけたくない!と言いつづけていた人が1日になくなり、
皆さんにご迷惑をおかけしました。・・・」という心友の言葉。
私自身、三が日中のお葬式出席など初めてのことでしたが、
年末帰宅された息子さんや、娘さんご夫婦、お孫さんに囲まれて
楽しく過ごされた日のご臨終は、故人と心友への
神様のプレゼントなのではないかという気がしました。